新年

あけましておめでとうございます。
いつもホームページをご覧頂き誠にありがとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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毎年恒例のこの画像です。
私はこれを見ると年末年始を感じます。
掛け軸なのですが、残念ながらうちには掛ける場所がなく、しまったまんま。
良い品では全くないのですが表具もボロボロでしたので、去年綺麗に表装しました。
どんな物でも大切にすれば気持ちよいものです。

裸焼き
今年はじめの押形はこちら。
「ずぶ焼き」または「はだか焼き」と呼ばれる焼き入れ法によるものです。
製作者の杉田刀匠は、「ずぶ焼きって、響きが悪いんで何か良い名前はありませんかぁ(笑)」と仰っていました。
確かに。もっとスマートな呼び名は無いですかね。 それともこの泥臭い呼び名の方が良いのかな。



とりあえずの通り

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先日の記事で「とりあえず仕事納め」と書いた通り、一旦締めたのですが進めなければならない仕事は色々あるわけです。
昨日から小刀研磨と押形。
ある方から水彩用の筆を頂いたので練習する。
今まで毛の太さの意識が無かったので新しい感覚を知った。



仕事納め

掃除を
とりあえず仕事納めです。
皆様お疲れ様でした。
今年一年ありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎え下さい。

 

 



京都、刀剣入札鑑定会

一号 太刀

細身、踏ん張らず。 長船地鉄、低い位置の乱れ映り。 締まる直刃、三作帽子。

真長と入札。

 

二号 刀

詰む、互の目も詰む。匂い口深い。少し葉。

匂い口は親國、しかし決めきれず、

播磨大掾忠國と入札。

 

三号 脇指

身幅あり。平肉刃肉共落ちる。中直湾れ調、錵が地に大きく散る。

まず浮かぶのは真改。この散る刃を度々見る。しかし密度が康継に見えてしまう。肉のせいか?

康継と入札。

 

四号 脇指

重ね厚、鎬低い。詰む。直刃調に互の目足。

初見法城寺だが入札には足と足の間にもう一本足が欲しい。しかし法城寺を外せば他が思い当たらず。とりあえず、

助直と入札。

 

五号 脇指

重ね厚、詰む、焼き出し、互の目を比較的規則的に。

上野大掾祐定と入札。

 


イヤ
イヤ
イヤ

もしかしてこれは全部裏に行ってしまったかも・・。
二号 親國
三号 真改
四号 法城寺正弘と入れる。






一号 太刀 助長(長船)

二号 刀  於大坂和泉守國貞

三号 脇指 井上真改 菊紋 延宝八年八月日

四号 脇指 近江守法城寺 五月日 寛文元年 橘正弘

五号 脇指 備州長船住人  横山上野大掾藤原祐定

 

四号の法城寺ですが、私はたまたまか、法城寺系をあまり見て来て居ません(関西では比較的少ない気もするんですが)。色々見ている方には足の間隔が広くても簡単に分かるのかも知れません。明らかな私の経験不足でした。

二者択一で当りの方を選べるか、それとも外れを選ぶか。この差は単に50%の確立に負けたのではなく、これが見れないと言う事。
見る力の有る人は、確実に当たりの入札をする。
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