名刀の鑑賞

昨年来国指定の文化財を拝見する機会が度々あり、国宝と重文で10振以上拝見した。特重、重美もあわせると結構な数になる。
これはいつも必ずだが、国の指定品はその健全さ、重さに感嘆する。
また、特重指定の品もその審査基準に「国指定の重要化財に相当する価値がある」とあるように、すばらしい品が多く、今週拝見した5振りの特重はいずれもすんなり頭に焼き付く名品。この様な名品を手に取らせて頂き、幸せ至極。
ただ、ちょっと好みの分かれる品かも知れないが最近の一番は無冠の太刀。
元幅が何センチあるのか。もの凄い踏ん張り。
反りは数値が示す印象を遥かに超え、正直野蛮な印象すら感じる。
平安末期の作。
凄い品が眠って居るものだ。



京都府支部HP

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もろもろ

多忙につき久々になってしまった。
日々色々。書ける事を少し。

新作刀多数拝見し研磨をさせて頂く機会も増え勉強になる。
南北朝末期から応永の意の金象嵌刀を下地。まず間違いなく若い。
味わい深い笄をお譲り頂く。仕事に疲れた時蓋をあけて眺める。
別だが小柄の緑青が酷く、気になる。
以前facebookで梅酢で丹念に手入れし綺麗になったとの画像を見た記憶があるが、綺麗になるのか・・。試したいが無闇な試しは怪我のもと。非常に危険。注意。
「古刀上作銘鑑」(昭和16年発行)を頂戴した。元和年間に流布せる鑑定の秘伝書との事で全国著名工の押形を掲載。
(押形と言えど現物からの採取ではないか。古山城、古備前含め、所収の品のおおよそ全ての刀工について在銘で太刀、短刀を掲載。短刀については素剣や護摩箸に梵字スタイルが大変多い。そのまま信じるべきでは無い気がする。それとも本来こう言うセットだったのか?)
入鹿荘の入鹿さんとメールでやりとりさせて頂いた。感激!(古刀上作銘鑑にも入鹿實継・實綱をみる)
伊勢に。
伊勢神宮



信濃路

電車だと「〇〇路」みたいな表現はしないんですかね?!
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コンクール撤収お手伝いと引き取りに行きました。
ちゃんと本を読める時間が往復6時間半もあるので、重いですが電車の時はいっぱい持って行きます。
以前貞豊刀匠にたずねたら「気持ちが重くなる」「しんどくなる」と教えてもらったとある現代作家の私小説も準備して行った。
確かに重くなる。悪い所が自分に似ているから余計重くなるわ。