全身押形刃文つながる

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鎌倉末期在銘太刀、佩裏の刃文がつながる。
表に合わせ色を濃くして行く。濃いなら濃いで良くなってきた気がする。
この決めきれない感じは研ぎの刃取りを浅く取るか深く取るか迷う時の心情に少し似ている。
研ぎの場合大体は深くが正解となるが、墨の濃さは濃くして不正解となる事も多い。
微妙というか絶妙な色と働きの省き具合が難しい。必ずやり過ぎる。
この感覚を根こそぎ捨てないといかん。



無題

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鎌倉末期太刀、佩表はほぼ完成。佩裏は元と先から描き始め中程がまだつながらず。
佩裏は全体に薄めで描いているが、この薄い状態の方が濃い表より断然よい。
墨は一旦濃く描いてしまうともう戻せない。戻そうと頑張って紙の繊維をボロボロにしてしまった事もあるが、何か方法はありますか・・・?



太刀全身押形完成 新たに全身押形を

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古備前、古一文字と全身押形が完成したので新たに鎌倉末期在銘太刀の輪郭と茎をとる。
ずっと備前物を描くのは苦手だったがさすがに少しスピードが出るようになってきた。
ただ、墨での刃文描写の場合しっかりと時間をかけた方が断然美しい線を描ける。
以前一文字の全身をやった時は刃文描写に60時間ほど掛かり、長かった~と思って居たが、先日上手い人に聞くと半年かけているとのお話で。
そりゃどう頑張っても同じ線にはならないはずだ。
これは墨でやっている人にしか見分ける事が出来ないのかも知れないのだが、どう頑張ってもその人の線と同じ線はただの一本も引けない。
しかしそんなに時間を掛ける事も出来ないし。。もう別物だと割り切ってやるしかないなぁ。