無銘

明るく錵付いてよく働く中直刃。 
完全な焼詰め帽子。
鎬の高い造り込み。
刃だけを見てたら当麻。
しかし地鉄は肥前。
忠吉は本当に上手い人ですねぇ。
やはりこの中鋒の延び方も決め手になるのでしょうか。
大和物で完全過ぎる焼き詰めも実はそれほど多く無いですし。。
大和本国でこの刃なら帽子は返る気がする。



支部会員所蔵刀鑑賞会

本日は京都支部刀剣会の毎年12月恒例、支部会員所蔵刀鑑賞会でした。
持ち寄る品は名刀でなくとも、珍刀・奇刀・掘り出し刀大歓迎と言う案内ですので私も”ややこしい”刀を四振り持って行きました。(とは言え案内ハガキは私が作らせて頂いておりまして、光芸出版の「珍刀 奇刀 掘出し刀」をまねただけですが)
まずはその前に5振りの一本入札。
 一号 刀
  少し大きい肌。直刃。末備前俗名無しの典型作。
  長船清光と入札。
 二号 刀
  身幅広く重ね尋常。 踏ん張り有り。 刃寄りが全体に流れる。 大変良い地鉄。 湾れに互の目。 明るく低い刃。 全体に整う。 南北朝期の刀に見える。
しかしこの地鉄は播磨守に違いなく、普段見る輝廣は短い物ばかりなのでちょつと怖いが、播磨守輝廣と入札。
因みにこの刀は大変良い研ぎに掛かっており、特に切先の研ぎが凄い。もっとゆっくり勉強をさせて頂きたい刀です。
 
 三号 刀
  新々刀。 
  固山宗次と入札。
 
 四号 短刀
  大変重ねの薄い菖蒲造り。
  表裏揃う刃。
  村正と入札。
 五号 太刀
  鎌倉。 古調で中期に見える。 
  直調で小丁子。 全体に映る。 物打付近錵る二重刃。 綺麗な帽子。
  広く深くチリが極めて細く、美しい樋。
  一般に手に取る刀でこの位の保存状態でこういう地鉄状態の刀は備前ではなく山城だと思います。
  小丁子の部分が以前研磨をさせて頂いた永仁長銘了戒にそっくりです。
 
  二字國俊の穏やかな手の物か。 二字國俊と入札。
  然
  当
  当
  当
  然
 一号 刀  長船祐定
 二号 刀  播磨守輝廣(長銘)
 三号 刀  固山宗次
 四号 短刀 □正(村正)
 五号 刀  折り返し銘 了戒(左字)
その後、会員の皆様の所蔵刀の鑑賞。
大変珍しい銘の小反り小太刀をはじめ様々な品を鑑賞させて頂きました。
私が持参の四振りも楽しんで頂けたと思います。
内容はちょっとここでは書く事は難しいほど”ややこしい”品ですのでお許し下さい。

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全く使えん

刀剣用と言う事なので2万円弱の人造砥石を買ったが全く使えん。
これは好みの問題ではなく使えない砥石だと思う。
痛すぎる。



久々に研ぐ

ここ数日、私含め家族が次々とダウン。 
とりあえずノロでは無いらしいが自力で歩けぬ状態でした。
今日は床机に座り砥石にむかう。
古研の刀。 
悪い錆があちこち出て居るので研ぎを行うのだが、もとの研ぎは上手い。
切っ先の肉置きも上手な人。
錆を除去しつつ各所の微修正を行う予定でしたが体調が万全ではないので前の研師に負けました(負ける前に止めた)。
予定を変更して他の状態不良の刀の埋めや寄せ。
体調が完全になってから古研ぎの刀に戻ります。
研ぎには完璧な体調が必要。