拭いのつづき

先日の拭いですが、数日間とにかくひたすら擂り続けました。
そして完成!

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少し試してみます。。。
多分良い具合か。
少し色合いが地味なので一般的な拭い材料を微量加える。
結果、
こうなって、

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こうなって、

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ゴミ箱行きとなりました。
極微量しか加えていませんが、ここまで顕著にダメさが現れる事は珍しい。
しかし結果が微妙過ぎて判断に迷うよりもかなり良い結果が出たと言えます。
それにしても、もっと微量づつ作れば良いだけなんですが、擂った物全部使っちゃいましたので今日からまたやり直し。
その前に、おそらくダメと思われる方のやり方でダメさの確認もしないといけませんのでそちらも進めます。

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これは微量で。
しかしなんとも、ダメなはずの方も悪くは無かった・・・。
と言う事は、良いと思ってた方が大した事無かったと言う事で。
しかし試さないといけないパターンは沢山あるので進めます。



ちょっと久々に

今晩は押形を描きました。
ちょっと久々です。
複雑な刃文だぁ。
刀身は内曇りの途中です。
研ぎ上がってからですと、僅かな事でも擦れ傷などが付いてしまう可能性もありますので研磨にお預かりしている御刀は全て研磨途中か研磨前に押形をとります。(研ぎ上がった御刀でも、慎重に行えば押形をとっても問題は有りませんが念のためにと言う事です)
それと、研ぎ上がりの御刀は表面がツルツル滑って輪郭をとる作業がやり難くて仕方ないのですが、白研ぎ状態だと滑らないので作業はかなりスムースに進みます。
押形は明晩完成予定です。

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拭い作り

先日、高見國一刀匠に鉄肌を頂きましたので、早速拭いを作っています。

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沢山頂きました。これだけ有れば孫の代まで有るでしょう(^^)
鉄肌とは、刀を鍛える時に飛び散る火花を集めた物とお考え頂いたらよいと思います。
まずは陶製乳鉢で叩いて潰し、ガリガリと擂って行きます。(もっと荒い時は鉄乳鉢でガンガン叩いて潰します)

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かなり細かく擂れたら、より細かく擂るため乳鉢を変えさらに擂り続けます・・・。
とりあえず大分細かくなって来ました。
10年ほど目指して来た理想の物になったかも(*^ー^)ノ!?
本当はあまり良いとはされない状態の仕上がりなのですが、私はずっと目指してた出来でして、とりあえず見た目では、初めて目指す物になった感じです。
しばらく擂って後日試しましょう。

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まだ鉄肌100%ですが、必要を感じれば他の物も調合します。



研磨の勉強に

昨日は研磨の勉強のため、兵庫県の高見國一刀匠の仕事場に伺いました。
京都駅から智頭急行スーパーはくとに乗って。

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ガラガラですので先頭の一番前の席に。 ん~息子も乗せてあげたい。
さてさて約二時間で上郡駅到着。
駅まで高見刀匠が迎えに来て下さいました。
山間ののどかの雰囲気の中に広い仕事場があります。
仕上げ場にお邪魔しました。

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うちの3倍は有る仕上げ場です。 
こう言う雰囲気が理想で憧れます。
こんな所に一日中こもって仕事がしたいです。
(画像が悪く、良い雰囲気は全く伝わらないと思います。残念)
多数の御刀を拝見し、さまざまなお話をお聞かせ頂きました。
やらないといけない事が沢山出てきました。
今日から始めます。

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鑑刀中の高見刀匠。