名刀拝見

昨日は、お客さまにお越し頂きまして名刀を鑑賞させて頂きました。
 太刀 銘 景秀     (特別重要刀剣)
 脇差 銘 備州長船兼光(延文年紀)(特別重要刀剣)
 太刀 銘 包永     (特別重要刀剣)
 太刀 銘 守家     (重要刀剣)
 刀  銘 信濃守國廣 (重要刀剣)
いやはや本当に凄い御刀ばかりでまさに「独り新春名刀鑑賞会」状態で、完全に名刀を独り占め、至福の時を過ごさせて頂きました。
一振り一振り所見を書かせて頂くと、どんどんどんどん長くなってしまいそうですので、それも独り占めとさせて頂きます(^^)
本当に勉強になりました。ありがとうございました。
また、私のブログをご覧になって頂いていると言う事で、イカの缶詰ではあまりに寂しかろうと最高の当てを頂戴致しました。
ありがとうございました!
さて、一昨日は京都支部新年会で、一本入札にて鑑定会が行われました。
10振りと聞いて居たのですが会場に着いてみればなんと12振り!
毎回毎回鑑定刀を確保する事は、本当に大変だと思います。
そんな中、一度にこれほどの数の御刀をお集め頂き勉強をさせて頂ける事は誠に幸せです。ありがとうございます。
しかし、さぁ大変だ(^O^)♪
私の眠れる脳細胞たちは神経細胞を伝い上手くつながってくれるのでしょうか・・・。(勝手なイメージの表現です)
簡単に。。
一号 平脇 湾れ互の目。彫り有り。
二号 平脇 乱れ刃、流れ肌。
三号 刀  腰樋、互の目、反り深め。
四号 平脇 湾れ刃、大変詰む肌。
五号 刀  棒樋、添え樋、乱れ刃。
六号 平脇 棒樋、直刃、肌立つ。先反り。
七号 刀  薙刀直し造り(横手有り)、沸える刃。
八号 短刀 棒樋、互の目、先で内反り、重ね厚。
九号 刀  丁子刃、映り。
十号 短刀 5、6寸。互の目。返りを深く焼き下げ。
十一号 刀 中直刃寂しい。硬い。
十二号 短刀 無反り、冠落し。梵字。直刃。
入札内容
 
 一号 堀川國廣  当り
 二号 初代金道  国入り準
 三号 長船政光  準
 四号 水心子   イヤ
 五号 長船勝光  当り
 六号 長船則光  国入り
 七号 薩州正幸  同然
 八号 長船宗光  同然
 九号 河内國助  同然
 十号 長船勝光  当り
十一号 貝正興   イヤ
十二号 手掻包真  同然
答え
 
 一号 堀川國廣
 二号 山城慶隆
 三号 藤島友重
 四号 水田国重
 五号 長船勝光
 六号 長船盛光
 七号 波平安氏
 八号 長船賀光
 九号 そぼろ
 十号 長船勝光
十一号 源正雄
十二号 手掻包俊
天位の方の札を見せて頂きましたが、当り当り当り当り同然当り・・・みたいな感じでした。
お酒にめっぽうお強い御方ですが、御刀にはもっとお強い! 参りましたm(_ _)m

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新年ですので

一月と言う事で新年を迎える忙しい月です。
明日(今日)は親戚たちが仕事場に来てワイワイガヤガヤだと言う事なのですが、京都支部新年会が有りますので私は少しだけその場を離れ、しばし新年会に参加させて頂く事にします。
京都の新年会は恒例の一本入札でして、今年は10振りを一本入札で行うのだそうです。
(通常、入札鑑定とは出題刀は5振りでそれぞれ3回を限度とする入札で点数を競います。 札を外した場合、各入札ごとに「イヤ」「国入り」「通り」「時代違い」などのヒントが出され、それに従って次の答えを探り、改めて入札を行います。)
一本入札とは文字通りヒント無し、一発勝負の入札で点数を競うもので、記憶力はもちろんですが知識と経験、直観力、不惑の心、勇気、気合、割り切りや切捨ての心、諦めの速さなどを自問しつつ入札を行い、大変なカロリーを消費し誠に辛いものなのですが、なかなか楽しい時間です。
入札の成績には、天位・地位・人位そして次点と順位がつくものなのですが新年の恒例で豪華商品?!(^^)が出ると言う事ですので、いつもは100点を目指して居る私ですが、なんとか「天位!」を目指して入札してみます(^O^)♪
さぁさぁ。どんな御刀に出会う事が出来るのか、楽しみです!



そしてまた練習

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新刀風に乱刃を描きます。

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青江の逆丁子風に。

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鎌倉乃至南北朝期の長船風。

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福岡一文字。

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新藤五。

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相州伝風の切っ先。

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錆身の短刀から身幅一寸で切っ先の大きい鎬造り脇差の輪郭を作り、色々と試してみました。
今の描き方では乱れ刃の筆使いが極端に悪い事が分かりました。
工夫してみます。



また練習

同じ話題ばかりですが、今度は架空の刃文です。
焼き幅を考えずに描き始めてしまったので現実にはありえないラインの働きの流れ方に成ってしまいましたが、なかなか良い感じになってきたかも(^O^)♪ (現物は写真よりももう少し薄い色です)。

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