一尺の

以前買った柳刃包丁の刃こぼれが酷く、道具の用を成さないと言う事をブログで書いた事がありましたが、いつも大変お世話になっている方がその記事をお読みになっていて、なんと注文打ちの一尺の柳刃包丁をお送り下さいました!

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一尺の包丁など私の様などど素人にはもったいない物なのですが、ずっと長い包丁が欲しかったのです。
しかし実際手にしてみると本当に大きな物なのですねぇ、驚きと”危なさ”を感じました。
毎日の様に二尺を越える刀を触って居るのに妙なものですね。
刃を見ると、なんだか匂い口が有りそうに見えます・・・。
簡単に窓開けをしてみました。

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やはり匂い口状の物が有りました。
研ぎこなした古刀の備前伝によく似ています。
切れ味抜群で、以前使っていた物とは全く別次元です。
本当にありがとうございました。
お魚買ってきます!



粟田口へ

夫婦で食中りで大変な目に合っていたのですが体調も回復し、仕事で刀を拝見しに粟田口辺へ。

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この辺りで鎌倉時代初期~中期にかけて、粟田口派の国友、久国、国安、国清、有国、国綱の六兄弟、そして則国や国吉それに藤四郎吉光など多くの名工が作刀していたのですねぇ。 
粟田神社では毎年、納涼ビアガーデンが開かれていて(一日限り)いつも参加させて頂いていましたので、なんだか身近な存在であまり意識した事は無かったのですが考えてみれば本当に凄い場所なんですね。
帰宅途中30分だけ時間をつくり、京都文化博物館へ。

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”龍馬伝”と題した特別展をやっております。

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とにかく時間が少ししか有りませんので駆け足で観覧。
刀関係では、龍馬の所持刀「吉行」、坂本家から注文した刀「左行秀」、龍馬の暗殺犯とも言われる今井信郎所用の脇差「山城守一法」、望月亀弥太所用の鍔、龍馬所用の鍔など。
龍馬を始めとする幕末の志士に関する展示ですので刀関係の品は全くメインでは無いのですが、やはり注目度は高く、展示スペースは人だかりが出来ておりました。
全体の展示品は大変多く200点近くにのぼるようで、その多くは後世の捏造やこじ付けなどでは無い本物なのだと思います。
特に書簡やその他の書き物などは多分本物でしょうから、書いている内容は分からずとも引き付けられる物がありますね。
因みに、吉行は大正時代に釧路で火災に合い焼け身となって居ると言う事でした。
刃文は直刃と言う解説でしたが、再刃はされておらず、焼刃は全く無しの状態です(研ぎ上がっています)。
焼損時に反りが伏さったと見え、かなり反り浅になり、茎の反りとのバランスが崩れて異様な姿です。
茎の色も焼け色で火肌も出ています。
しかしこの状態も歴史を物語る物ですし、こう言う刀は再刃などはしない方が良いのでしょうね。



刀に拵を

以前から欲しかった本がやっと届きました。

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最初、楽天ブックスで注文したのですが在庫表示を見忘れてしまったため大失敗でした。
キャンセルは不可で、入荷時期の問い合わせも否。 入荷するかどうかすら不明なんだとか。
そして結果は約20日後にしか出ないと。 あぁ失敗。
約20日間待ちに待ち、「入荷しませんでしたのでキャンセルと成ります」と自動メールが。
購入前に詳細をちゃんと読めば書いてる事なんですが、なかなか辛いシステムでした。
で刀屋さんのHPで販売しておりました。 メール後即着。 ネットはこれでしょうよ。
愚痴ってしまいましたが、待った甲斐がありました。
初心者からでも楽しめるシンプルな内容に作られていると思うのですが要点を沢山学べると思います。
まだ少ししか目を通しておりませんが、拵えを注文する上で絶対知っておいた方が良い事を幾つか知る事が出来ました。
勉強します。
戦前の某大愛刀家は刀を入札鑑定に貸し出す時、「自分のうちの可愛い娘をひとさまの前に出すのに着物を着せないで裸で出す事があるか」と、全ての刀に拵えをつくっていたそうです。 
本当によい拵えをつくると、刀装具にもよりますが上作~上々作クラスの大刀一振り分位のお値段になってしまうでしょうし、なかなか簡単に出来る事ではありませんね。
しかし私もいつか自分の好みの拵えをつくりたいと思っています。
派手な物は苦手ですのでシンプルな桃山時代の金具で。 そして少しだけアクセントを効かせて。
しかしシンプルな物ほど全体の微妙なバランスが重要でしょうから知識と経験が豊富で上手な職人さんにお願いしたいです。
・・・などと、中身となる刀身が無いのに楽しく色々と想像しております。



大和物

本日は研ぎ場にて当麻を拝見。
事前に内容をお聞きしておりましたので、図譜で確認してからの鑑賞となりました。
樋は有りますが鎬が高く、大和然とした造り込み。
細かに詰む肌で、地沸えが豊富ではっきりとした地景もよく入っています。
ほとんど柾は無く、物打付近の刃寄りに少し。
刃中ですが、押形ではそれほど働きが有る様には描かれておりませんでしたが、現物はもの凄い働きです。
匂い口から刃先までとにかく良く沸え光の強い刃で、足、葉、金筋が豊富。
押形にしっかりと描き込むと真っ黒になってしまいます。
最近大和物の人気が今一つだと言う話を聞く事が有りますが、なぜでしょうか・・・。
不思議です??
凄い刀が沢山ありますよ!