少し調べものを
ちょっと調べものをしていますが大変ややこしい。
同一の刀についての解説が各書で違う。
流派の分類方も何パターンかある。
そもそもよく解明されていない流派であったりする。
こう言うの多いです。
ちょっと調べものをしていますが大変ややこしい。
同一の刀についての解説が各書で違う。
流派の分類方も何パターンかある。
そもそもよく解明されていない流派であったりする。
こう言うの多いです。
仕事場にて長船師光の太刀を拝見。
以前何度か拝見していた太刀ですが、1,2年振りです。
好きな太刀です。
年紀は有りませんが師光ですので南北朝末期乃至応永で”小反り物”に分類されます。
古研ぎで、大変静かな研ぎです。
以前拝見した時よりさらに良い刀だと思いました。
何度も拝見して、見る度に良さが増すと言うのはいいものですね。
好きな刀なんだと思います。
確か「薩摩の刀と鐔」を持っていたはずだがどこに置いたのか誰かに貸したまま帰って来なかったのか、かなり探したが見つからず・・・。
箱に島津の○十の家紋が入った本なんだけど・・。
ずいぶん探したが諦めました。
何気に本棚から取ってみた本。 (リンク先に書いている助廣・真改合作刀は刀美の名刀鑑賞にも載りました。確か特重でしたっけ)
わぁこれかぁ。 勘違いしてました。
お隣さんですが昔の国(令制国)やそ中の支配関係は難しい。
錆身が有れば、ほぼ8,9割の物は曲がっているものです。
真っ赤に錆びさせてしまう扱いを受けてきた物は数十年から百年程度の間に色々と斬っているのでしょう。(軍刀仕込み以外は”人”では無いと思います)
研ぎ上がって光っている物でも曲がって居る物は結構有ります。
研いだ後に曲がったのでしたら曲がりを直せば良いだけですが、研ぐ前から曲がって居た場合は厄介です。
曲がりを直さず研ぐくらいですから地ムラなどには関心を持たず研ぎ上げている訳ですが、その場合ある程度曲がりに合った肉置きになってしまっています。
そう言う状態の物に曲がり直しをするとムラを作ってしまう事になります。(きちんと研がれた刀が曲がってしまった場合、曲がった場所に大きなムラが出来ますが、曲がりを直せばそのムラもほぼ無くなってくれます。 しかし曲がったまま研いだ刀の場合、曲がりを直すとムラが出来ると言う事です。)
ねじれた刀身もたまに有ります。
ねじれてしまう理由は幾つか有ると思います。
研ぎで片減りさせて刃線が表裏どちらかに寄りねじれた様な状態に成る。
斬り損じ。
作刀時点でねじれている。
その他諸工作による後天的ねじれ。
などなど・・・。
以前ねじれた平脇指の下地を行なっておりました。
刃線が特にねじれてしまっています。
刀身の曲がりも含め平地棟角が飛び出しています。
その部分を伊予砥で少し押します。
刃線を確認するとねじれが戻り、むしろ若干逆方向に寄って居ました。
色んな現象が起こるものです。