まだ春なので
朝から研ぎ場の窓の外で「クュ~ッ」と何やら鳴いている。
ムササビかなにかだと思い見に行ったが一頭の雌鹿だった。
その後も夕方まで前の林で気配がする。
鹿やサルの群れはよく見るが一頭だけでずっと何をしているのやら。 さして美味いもんもある様には思えぬ場所だが・・。
「これがもし昔話なら雌鹿の後を追うと怪我した小鹿が居て、それを助けるとお礼にお宝をくれるのに」などと話す。
ひとまず仕事の手を休め、娘の誕生日なのでケーキを買いにと外に出たら、見つけた。
柵の間に落ちてしまった小鹿。
とりあえず救出、山にかえす。
母鹿は居らず救出の場面を見てもらえなかったのでお礼のお宝は無いと思う。
つかんだ小鹿のお腹は娘のお腹と同じ温度だった。
昨日は前の道にセキレイのヒナが落ちて鳴いていた。
こういうのは拾わない方がよいのだろうが、どうにも可哀想になり拾って来てミミズなどをあげていたが、一晩で死んでしまった。