平成23年9月18日 刀剣入札鑑定

もしかしてまた連休ですか。
連休って昔からありましたっけ。 こんなに。 
年齢を重ねるごとに増える気がするのか3,40代だから多く感じるのかそれとも人によるのか。
夏に近所の田んぼで”どじょう”を10匹ほどとってきて飼ってます。
以前から飼ってる一匹金魚は未だ元気で大きく育っています。(いつも遊びに来ていただくお客様などは「おぉ~元気かぁ」と言う感じで餌をあげてくれています。金魚すくいの金魚ですが大きくなりました)
先日近所のお祭りで金魚をすくって来てドジョウの水槽に入れました。
世間でもドジョウと金魚が一瞬だけ話題になりましたがすぐ終わっちゃいました。 賢明ですよね。
本日は入札鑑定会に行って来ました。
一号 刀
 
 幅広め、長め、鎬低め、行廣。
 肥前行廣と入札。
二号 刀
 反る。 複雑な乱れ刃。 地刃とも古調だが疲れる。
 末の九州。  末波平と入札。
三号 太刀と思う。
 細め。 反り浅。 大変つむ。 低く乱れ映り。 細め寂しい雰囲気の直刃。 帽子三作。
 持った瞬間将監長光の印象(長光晩年或いは二代長光の意)。 
 素直に左近将監長光と入札。
四号 刀
 長い。 浅反り。 地錵よく付き位の高い地鉄。 焼き幅広く詰む互の目。 刃はすこし沈む。 
 大坂か京か分からない。  肥後守国康状の互の目が一個有る。
 大和守吉道と入札。
五号 脇指
 延びる鋒。 細かく地景。美しい。 明るく非常にきめ細かい刃中。つるつるです。(そう言う上手な研ぎをしているので)
 堀川国廣と入札。
 当
 通り
 同然
 通り
 当
二号はそう言えば以前出た様な気がしますが名前や流派は全く思い出せず・・。
素直に今の気持ちで入札を。
 
 平鎮教と入札。
四号、以前堀川國武の薙刀を研磨させて頂きましたがその刃とほぼ同じです。
やはり地鉄の位を重視すべきでしたか・・。
 堀川国安と入札。
 当
 当
 同然
 当
 当
一号 刀  肥前国出羽守行廣以阿蘭陀鍛作 寛文八年二月吉日 (重刀)
二号 刀  平鎮延作(磨上銘等切り付け銘多数)
 
三号 刀  助長(重刀)
四号 刀  国安(重刀)
五号 脇指 国廣
助長は長船系で長光晩年に近似するそうですので将監長光の札で当り同然ととってくれる場合もあるのかもしれません。 
研磨に於いては、大変柔らかそうな地鉄で、了戒などもそうですが、どう仕上げたいのかが明確に頭に無いとヘンテコでぱっとしない研ぎになるでしょう。
今名鑑で見ましたら鎮延は漏れているのですねぇ・・。
茎尻は金剛兵衛に近い物でした。 しかしそれに比して短めで肉や仕立てもシャープで丁寧。
こんな刀を黒い天正拵えに入れて持ちたいです。嗚呼かっこいい・・。(元は肥後拵えなどに入っていたのでしょうか・・)

画像

  

前の記事

当時のままだった

次の記事

刀の硬軟