肥前刀の本のこと

私には正確にはどう書けばよいのか分からないのですが、新刀期の肥前国は凄かったんです。 
・・・そんな書き方をしてしまえば値打ちもありませんが、皆さんご存知の通り凄い技術を持った刀工集団が存在したのです。
重刀指定数を見ても京、大坂、江戸の有名工に勝ります。
多作と言えば確かにそうですが、出来の劣る物が少ない事もまた事実。
現存数が多い分、研磨させて頂く機会も増える訳で、”研磨記録”に載せさせて頂いている品はその一部であり、他にも多くの肥前刀を研磨させて頂いております。
研磨にお預かりするとその都度色々と書籍資料などを調べてみる訳ですが、肥前刀は本当に難しい。
簡単に真贋を断じてしまう方もおられますが、知ればしるほどそんな事も出来なくなりますし・・。
本家筋の場合は肥前刀大鑑、肥前の刀と鐔、肥前刀備忘録などでかなり分かるのですが、所謂傍肥前の場合、資料も少なく分からない事も多くありました・・。 が、待ち望んだ書籍がしばらくのうちに出版されます。
肥前刀備忘録の続編的な物で、傍肥前を中心とした内容になるそうです!
その存在は噂されていたが今まで伏せられていた資料についても言及されて居るようで大変興味が沸きます。そしてそれは是非知っておかなければ成らない内容の様です。

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