学ぶ事多し ~日本刀展 刀工月山貞利と月山一門~
色々な時代や国の刀を多数集める展覧会や多くの現代刀匠の作品が一堂に会する展覧会。
楽しみ方は様々ですが、研師にとって、同一刀工やまたその一門の作品が一挙に展示される特別な展示、そして現代刀匠の”個展”は格別勉強になるものなのです。
本日は田中貞豊刀匠と、兵庫県尼崎市の尼信博物館で行なわれている「日本刀展 刀工月山貞利と月山一門」(9月4日~10月3日まで)に行きました。
現代刀匠の個展では、色々な研師に研がせた作品が並ぶ事が多いものです。
作品の本質は研磨により変化する事は有りません。
しかし単純な見た目は、たとえ安定した技術を有する刀工の作品であっても研ぎ手によりある程度は変化します。
ですので研師にとって現代刀匠の個展とは同一刀工作の色々なタイプの仕上がりを勉強する貴重な機会でもあるのです。
本日の鑑賞は貞豊刀匠にあれやこれやと質問しながら刀匠の目を通さないとまず解らないセンスにも触れる事が出来、さらに充実した一日となりました。
誠に学ぶ事多しです。