本日は、

今日は京都支部例会でした。
今回はいつもの入札鑑定とはちょっと趣向を変えて、会員それぞれが御刀を持参し鑑賞をすると言う楽しいものでした。
ざっと20振りほどの御刀が集まり、大変盛況な会となりました。(入札鑑定では有りませんので、全て柄を抜いた状態での鑑賞です)
重要美術品、特別重要刀剣や重要刀剣はじめ、初めて聞く刀工の作品や、めったに見る事の出来ない貴重な御刀まで、眼福な一日となりました。
中でも私が好きだったのは、短刀・貞宗(宇多貞宗)、脇差・吉次(鞍馬関)です。
貞宗は二字銘で、茎重ね厚く、茎味が大変良く銘も鮮明で、冠落し造りで直刃の短刀。
宇多に貞宗と言う刀工が居る事は知りませんでしたが、出来や造り込みから素直に宇多と分かる物でした。
時代は応永頃と言う事で、南北朝期の宇多刀工と同等の大変高い技量を見る事が出来ました。
鞍馬関の吉次ですが、こちらもめったにお目に掛かれません。
こう言う刀は刃が眠かったり地が荒れていたりと言う事もしばしばなのですが、この吉次はなかなか良い御品でした。
尺六寸ほど、本造りの脇差。 重ね厚めで腰に梵字、上が棒樋です。
詰まってフクラ枯れ気味な格好の良い切っ先。 末備前の様な広直刃調の刃を焼いています。
茎が短く、頃合に気持ちの良い肉が付き吉次と鮮明な銘が残っています。
手触りや握った感触の良い茎と言うのは本当に良いものです。
さて、昨晩は研磨をさせて頂いた短刀の写真を撮影。
研磨記録UPのお許しを頂く事が出来ましたので、準備が整いましたら研磨記録にUPさせて頂きたいと思います。

画像

前の記事

丁子刃に対応出来ず

次の記事

なんとか