名刀の鑑賞
昨年来国指定の文化財を拝見する機会が度々あり、国宝と重文で10振以上拝見した。特重、重美もあわせると結構な数になる。
これはいつも必ずだが、国の指定品はその健全さ、重さに感嘆する。
また、特重指定の品もその審査基準に「国指定の重要化財に相当する価値がある」とあるように、すばらしい品が多く、今週拝見した5振りの特重はいずれもすんなり頭に焼き付く名品。この様な名品を手に取らせて頂き、幸せ至極。
ただ、ちょっと好みの分かれる品かも知れないが最近の一番は無冠の太刀。
元幅が何センチあるのか。もの凄い踏ん張り。
反りは数値が示す印象を遥かに超え、正直野蛮な印象すら感じる。
平安末期の作。
凄い品が眠って居るものだ。