入鹿

紀州の南部に入鹿(いるか・いるが)という鍛冶集団がいました。
私の田舎のすぐ近くなんです。 「入鹿荘
往昔抄にも入鹿鍛冶が載っています。(往昔抄に所収されている物については紀州の刀と鐔に詳しく解説されています)
基本、実戦用の刀だったはずですが、消耗する前に記録に残されたわけです。さすが古刀期の押形集! しかし以前拝見した事がある、入鹿實次の短刀(重刀・加賀大前田家伝来)はただの実戦刀でかたづけてしまえる様な品ではなく、大変素晴らしい出来でした。
往昔抄の「熊野山住」って、最高じゃないですか。しかも応永年紀入りです。
玉置三所権現」とか入っている刀が眠っていないですかねぇ・・。郷土刀に近い感覚で是非欲しいです。(玉置神社には残っていない) もしかしたら熊野本宮大社などにはそう言う刀が有ったかも知れませんが、明治22年の水害で宝物の多くは流されてしまったと聞きます。刀剣類も現在は残って居ないようです。熊野詣の奉納品等、凄い品が有ったはずですが奉納刀の記録は無いのでしょうか。(ネットで調べてみると、三度の大火や明治の洪水により宝物等は殆ど焼亡流失してしまったそうです。残念)
熊野本宮大社のHPを開くと宮司さんの言葉が最初にありますが、お名前が「九鬼」さんです。
国宝の熊野三所権現長光は九鬼家に伝来した物だったと思いますがその九鬼さんなのでしょうか。
あまり知識が無いのに書いてすみません。

前の記事

新聞報道 

次の記事

長刀鉾