「百錬精鐵 刀匠 月山貞利展」京都髙島屋8/25(水)~31(火)

会場:京都髙島屋6階美術画廊
※最終日は午後4時閉場
京都髙島屋の営業時間についてはHPをご確認下さい。

月山鍛冶は鎌倉時代初期の鬼王丸を祖とし、奥州月山の麓で鎌倉、室町期に栄えました。月山鍛冶の最大の特徴は、刀身全体に波のように流れる「綾杉肌」で、月山鍛冶の鍛えた刀身に顕著に現れることから、月山肌とも呼ばれます。江戸時代に入ると月山鍛冶は様々な要因から影を潜めますが、松尾芭蕉の「奥の細道」に「此国の鍛冶、霊水を撰てここに潔斎して剣を打、終に月山と銘を切って世に賞せらる」とあるようにこの時代にもその名は広く知られていました。
幕末の月山貞吉もこうした鍛冶の1人でしたが、天保期に大阪へ移住し月山鍛冶の再興を果たし、大阪月山の基を開きました。その後、月山貞一(帝室技芸員)、月山貞勝、月山貞一(重要無形文化財保持者)の各時代に様々な苦難を乗り越えながらも、月山貞利によってその尊い技術は現代に受け継がれています。
本展では約八百年続く綾杉鍛えの作品や月山家に伝わる刀身彫刻、日本刀各伝の作品を一堂に展示致します。また後継の刀匠月山貞伸の作品も同時に展示致します。
刀匠月山貞利が鍛え上げた渾身の最近作をどうぞご高覧下さい。

次の記事

壊れる