天然砥石比較 74〜77

No.74
No.75
No.76

中山産。刀剣の研磨では角砥として使う研師は少ないと思います。
通常は↓の様なコッパから地艶を作り使用します。

久々に中山の黄板をネットで探してみましたが、殆ど見つかりませんでした。数年前まではまだ入手出来たんですが・・・。
No.76は砥台から大きくはみ出すほどの大きさ。厚さも5㎝を超えます。今では恐ろしくお高い砥石なんでしょう。
刀剣文化はますます赤信号です。

No.75研汁

No.75、良い研ぎ味。たまに使っています。

No.77

砥石の世界をよほど理解してからでなければ、砥石に押してある印だけを頼りに手を出すべきではないと思います。危険がいっぱいな世界で。
(因みにNo.77は大丈夫だそうです)
よく「”ほんやま”(本山)」といいますが、この石の印にある「正本山」の事です。
ネットで見てみましたら「しょうほんやま」と読むと書いてあったりするのですが、昔、畑中さんの所に行った時、「”ほんやま”と呼ばれているのは登録商標の”じゅんしんしょうほんざん”(純眞正本山)の通称だ」と教えて頂いた記憶があって。「しょうほんざん」と仰っていた様に思うのですが、記憶違いなのでしょうか。。 この辺りの石は刀研ぎの世界では鳴滝と総称してしまうので、砥石に少し明るい方には常識であろうそういう知識に乏しくていけません。

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