和式ナイフ

毎日あれこれ働いていたらブログもしばらく書いてませんでした・・。
18の時、もう二十数年前ですか、刀研ぎの弟子として初めてもらった小遣いを持って京都市内の刃物屋さんに行きナイフを買いました。 ナイフマガジンでよく見ていた海外メーカーのカッコいいやつを。
しかしそれが驚くほど切れない。  全く切れん。 
「ナイフとはこんなに切れんもんかね」っと言う事でそれ以来、ナイフへの信用度ゼロでした。
もちろん、よく切れるナイフは無数に有るのでしょうが、最初の印象があまりに強かったので、それを拭いきれずという感じです。
そして近年、いつも大変お世話になっている方から、和式刃物(包丁、小刀、和式ナイフ)を立て続けに頂き、和式刃物に大変興味を持ちました。(和式刃物の定義を分からず書いてしまっています。すみません)
使って良し、研いで良し、見て良し。
先日のブログ、 http://kyoto-katana.at.webry.info/201312/article_13.html  
これもその頂いた小刀で、毎日のように使っています。私の手には柄が長すぎて使い辛かったので、糸ノコで2センチほど切断して使用していました。
切断した分は残していたのですが、ちょうど「銘」の有る部分で「銘切れ」になってしまっていましたので、銘を短冊にして指し裏に入れ、短冊銘にしました。
先日親戚のいえに行ったとき、狩猟時に使っている鉈(ナタ)が全く切れないと言う話を聞きました。
ホームセンターで3、4千円で買ったという片刃の鉈。
ピカピカで綺麗ですが、刃を触るといかにも切れない雰囲気。
こういう刃は研いでも切れないでしょう。 
一瞬切れてもすぐに切れ止む。
昔、ボロ錆びで古く大きく重く、重ねの厚い蛤刃で異様に切れる鉈一つで、とんとんとんと、短時間で見事な線の刀研ぎの踏まえ木を作る姿を見た事がありますが、切れる鉈は本当に切れる。
でその親戚の姉ちゃんに切れる鉈をプレゼントしたく、先が角か尖がりかを聞くと、尖がりが良いと言う事で、私が頂戴した品にも有る佐治武士さんの作で、7寸の物を購入した。
先が尖がった鉈を剣鉈と言うのでしょうか・・。 このへんの知識はありません、すみません。

画像

白紙の多層鋼と言うタイプです。 
正直なところこの手の模様は刀を見る目で見る事は出来ない。
しかし道具として、刃物としての性能には驚かされた。
家の横に1年ほど転がっている直径10センチほどの硬めの丸太をバチバチと叩き切る。
バッキンバッキンと打ちたおす。
なんの心配も無い。 一切気を使う事なく、バッキンバッキンと叩き切る事が出来る。
わぁ自分用が欲しくなってしまった・・・。 
剣鉈なんて使う機会は無いんですが。
好みとしては剣になっていない、小さい鉈がいい。 両刃(りょうば)の。 多層鋼じゃないやつで。

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