備前國長船へ

今日は仕事で岡山県の長船町へ行って来ました。
日本刀の作風を大きく分類すると大和伝、山城伝、備前伝、相州伝、美濃伝と五つに分けられ、これを五家伝と呼んでいます。
それぞれの名前で示される国で確立された作風であり、いずれも強い個性を持っています。
これらの国は主に古刀期に刀剣の主要生産地で有ったわけですが、なかでも備前と美濃は特に大量に生産されていた国として知られます。
その一つ備前國。 
「備前長船」と言えば名刀の代名詞な訳で、世間では「備前長船」が刀の名前だと思っている方も多いようです。
しかし、実際はこの「備前長船」の後に、長光、康光、勝光、祐定などの銘が入り、それが作者名であり、「備前長船」は地名で有りまたブランド名なのです。
新幹線で岡山駅に着きそこから在来線で「長船」まで行くのですが、路線図を見て気持ちが高鳴ります。
備前、備中、備後と言う文字を見るだけでも普段刀の世界で大変なじみ深い物で嬉しいのですが、長船、妹尾、和気、尾道、三原などの駅名を見るとほんとに山陽地方は刀剣王国だったんだなぁと実感します。
地元の方は慣れてしまってて何も感じないんでしょうねぇ。 
京都に居て三条、五条、粟田口などの地名にあまり強く感じる物が無いのと同じだと思います(^^)
お仕事の用事の方ですが、本当に行ってよかったです。
私にとって大変意味のある大きな一日となりました(*^ー^)ノ
そして、現在備前長船刀剣博物館で開催されている「第四回 お守り刀展覧会」に行きました。
私、現代に造られる御刀について大変興味が有り、かなり好きですので(しかしまだまだ全く現代に造られている御刀については知らない事ばかりです)至高のひと時だったのですが、時間が無く短時間で終了。
受付の方にお聞きしたのですが、残念ながら館内撮影もNG(>_<) 返り際、刀剣の里の売店で磨き棒(ヘラ)発見!
最近小さいヘラを欲しいと思って居たところでした。
「売店で売っている道具なんて・・・」と思われるかも知れませんが、売ってる場所は関係有りません!良いか悪いかです(^^) (まだ使ってませんが・・・。ちょっと曲がってたので直しました(^-^;) 1万8千円也。
先の形状が面白いので色んな角度で力を変えられ重宝しそうで。

画像

先がかなり綺麗だったのでちょっと粗します。

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