≪古刀≫備前 景秀

太刀 銘 景秀 (鎌倉時代中期 備前国) 特別重要刀剣

刃長 二尺四寸六分五厘  反り 七分

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備前国長船派の祖と言われる光忠、その弟とされるのが景秀である。
また景秀は一文字派とする見方もあり、その理由として他の長船物とは明らかに違う大振りな銘、丁子乱れの出入りが激しく一文字に近い出来口である事などが上げられる。

景秀の著名作としては国指定重要文化財で「くろんぼ切」なる号の伊達政宗遺愛の太刀があり、 その出来は焼き幅の広狭が著しく、尖り刃を交え、飛焼や一部鎬にかかる刃を焼くなど激しいもの。  そして数少ない他の景秀在銘作にも同様の出来口をまま見る事から、景秀の出来は”すすどしい”と表現される。
本作もその”すすどしさ”が現れた作で、尖り刃を交え飛焼や鎬を越える刃を見せるなど変化に富み華やか。

また本太刀はその存在が近年まで知られておらず、発見当時、刀剣美術誌巻頭”名刀鑑賞”に紹介されており、(刀剣美術 第582号) その解説の最後には「「くろんぼ切」同様に溌剌として豪快な出来映えを示している点が注目される。 これほどの傑作でしかもこれほどに完存せられたものが、無冠で存在していた事が驚きである」と本太刀の出現に驚嘆しその存在を称えている。

現在は特別重要刀剣指定。 本阿弥光山押形所載品。

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