7月支部例会入札鑑定 

7月支部例会。祇園祭山鉾巡行日です。
京都府支部例会会場は京都私学会館から府立文化芸術会館に変更になっていますので、以前の様に巡行を見ながらの会場入りではなくなりました。
色んな意味で良いような、そして寂しさもありで・・・。

今月の初心者向け講習では全身押形の採り方を見て頂きました。
なるほど~っと、大変ありがたいリアクションを頂き感謝です!

鑑定の方も私が当番で、以下の御刀を並べさせて頂きました。

鑑定刀

一号 太刀 銘 備中国青江住吉次作 元徳□年(以下切れ)(重要刀剣)
二号 太刀 銘 備前国住左近将監恒次 (重要刀剣)
三号  刀 無銘 長船長重      (特別重要刀剣)  
四号  刀 銘 (菊紋)近江守源久道
五号 太刀 銘 常保(古備前)

鑑賞刀  

短刀 銘 (繋ぎ九つ目紋)於宮府運寿俊胤 文久四年紀(附 宮津藩本庄松平家家紋小さ刀拵)

いつもそうですが、この度の会でも会員の皆さんが鑑定刀を慎重に大切に扱って頂く姿が印象に残りました。
鑑定刀、鑑賞刀として大切な御刀をご提供頂きました皆様に、心より御礼申し上げます。この度は誠にありがとうございました。



坂城鉄の展示館 かまたきみこのお刀講座 ご報告

先日、長野県坂城町「坂城 鉄の展示館」にて漫画家のかまたきみこ先生による「かまたきみこのお刀講座」が開催され私も押形講座のお手伝いをさせていただきました。

手元に残していた全身押形30枚程度を並べさせて頂きました。
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その他、和綴りの押形本(往昔抄、埋忠押形、継平押形、光山押形、土屋押形(中央刀剣会版)、今村押形)も自由に手に取ってご覧頂きました。
参加者の三分の二以上は女性です。
押形を静かにそして熱心に食い入るように眺め、押形本も「ぺらぺら。はい終わり」ではなく、ず~っと見て頂いておりました。
この雰囲気、私が知る限りではありますが、旧来の愛刀家さん達が集まる雰囲気とは違う気がします。

これは男性女性関係なくですが、鑑賞会などにわざわざ足を運んでくださる初心者の皆さんからは純粋で質の高い好奇心を感じます。この質の高さならば僅か数年で、鑑刀歴10年20年自慢の方々でも負けちゃう事もあるかも・・・。初心を忘れず、ですね。

初心者「この刀は美しいですね」
ベテラン「重刀なんだよ」
初心者「地景が煌いています」
ベテラン「重刀だからねぇ」

こんな会話にならない様に気をつけたいですね。

「かまたきみこのお刀講座」の様子はかまた先生のブログ「鐵火」にて詳しく紹介されております!



刀絵図の練習用に

之定輪郭
刀絵図の刃文描写の練習用にこんなのを作ってみました。
(若干不体裁ですみません)
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パソコンでプリントアウトして使います。
スーパーファイン紙程度で印刷すると、墨で描く描き味が和紙に大変近く、表現の練習用に手軽に使って頂けると思います。
よければプリントアウトして使ってください。