入札鑑定記 5月支部鑑定会 相互交流

2016年05月17日【ブログ】

京都府支部では岐阜県支部さんと相互交流を行う事になり、その第一回目として、日本美術刀剣保存協会 岐阜県支部支部長の近藤邦治先生をお招きし、入札鑑定会が開催されました。

入札鑑定

 

一号 太刀

二尺五寸台か。腰反り。身幅重ねともにあり健全。精良な地鉄。映り立つ。腰に十数センチに渡り大きく腰刃を焼く。その上は直調の小乱れ小丁子。腰刃のすぐ上付近は独特の小錵が付きバサけた匂い口。腰刃は弱めで潤む。三作風帽子。

格調高い太刀。この腰刃は古一文字だと思う。私には個銘などは分からないので特に最上級の入札をしてみる。
古一文字則宗と入札。

 

二号 太刀

同寸ほどか。よく反るが、多分ハバキの台尻付近が一番強いのではないか。一号よりかなり刃錵が強い。映りは有るがそれほど目立たず(会場の照明のバックに暗幕を掛けていないせいか。ちょうどバックが黒板なのでそれで暗幕の代用としているがダメかもしれない)。 明瞭に縮緬肌。

先日研磨させて頂いた粟田口そっくりの刃錵具合。時代の特長のようだ。
古青江為次と入札。

 

三号 脇差

平身。少し反る印象。尖らぬ三本杉風。返りに互の目を5,6個焼き下げる。三つ棟。

候補が幾つか考えられ迷う・・・。
千子正重と入札。

 

四号 刀

小ぶりで細め。二尺前後か。反り強い。鎬幅狭い。肌立ちぎみ。元来絞まった感じの互の目だと思うが研ぎの具合で本来の地刃がつかみ辛い。基本的には二個づつの調子。尖り刃は無い。帽子差し裏は地蔵風。

これも大変迷うがとりあえず美濃に入れてみる。
初代兼元と入札。

 

五号 刀

二尺二寸ほどか。反り浅め。焼きの高い丁子。蛙子、大房の袋丁子風、重花、頭の平らになる丁子等大変華やかだが過ぎず丹精。大変明るい。玉を一つ。焼き出し付近が大人しくなり、ウブかもしれず。帽子互の目二つ。詰みぎみの地鉄。映る。

凄い刀だ。太刀か。どうしよう・・・。古く行ってみる。最上で。
一文字吉房と入札。

 

 当扱い
 当
 イヤ
 イヤ
 能

三号 美濃らしい事が聞こえた。兼定じゃないと思うので兼房に入札。
四号 小太刀かぁ。ならば小反りだと思う。長船師光に入札。
五号 若かった。与三左衛門尉祐定と入札。

 

 当扱い
 当
 同然
 同然
 能

 

五号 もう少し古いとお教え頂いた。 則光と入札。

 当扱い
 当
 同然
 同然
 当扱い

 

一号 太刀  銘 國綱(古備前)
二号 太刀  銘 不明(古青江)特別重要刀剣
三号 脇差  銘 陸奥守大道 大縄賢物 義辰
四号 小太刀 銘 備州長船幸光 康応元年十二月日
五号 太刀  銘 備州長船祐光 文安五年二月日(金象嵌)万治元年戌閏十二月廿六日 三ッ胴切落 山野加右衛門尉永久(花押)重要刀剣

 

五号太刀、凄い出来でした。
一号太刀、大きくそして潤んだ腰刃を焼いていましたが、備前の古い所には腰刃を焼いた物があります。

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昔研磨させて頂いた古い福岡一文字の腰刃。

菊御作2
以前支部会で使わせて頂いた菊御作(古一文字)

2007年のブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/j1573jj/64625983.html
古一文字の「焼き出し部の刃の弱さを見たい」「一文字の腰刃を見たい」と言うテーマを持ち一文字展に行きました。

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この度はご多忙の中、遠方よりお越し頂きました近藤先生はじめ、大切な御刀をご提供くださいました岐阜県支部の皆様に心より御礼申し上げます。 誠にありがとうございました。

また、入札鑑定会までの時間は、別室にて会員初心者さん向けの勉強会が開かれています。私は今回は参加できなかったのですが、大変和やかな雰囲気で好評のようです!!

昨日は

2016年05月11日【ブログ】

昨日は小さな変な事が色々あったなぁ。
蕎麦屋さんで相席になった、パリッとしたスーツにお洒落な髭でハンパ無く日焼けした若い男性が、細かくぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃ口を鳴らしながら蕎麦を食べたり、後から入店した女性3人連れが面白い関西風の入店の仕方だったり。三人がそれぞれ灰皿を要求しタバコを吸い、一瞬で店内がタバコ臭さ満開になったり、店員が注文を取り間違えて揉めたり、
車で移動して、初めて入った喫茶店、外観等は最高に良いがコーヒーが驚きの不味さで。ミルクと砂糖をたっぷり入れて我慢してグーっと飲んで500円を払い、口いっぱいに雑味を感じながらコインパーキングで30分ちょっとの駐車で800円を払った。
小さく変な日や。

研磨技法

2016年05月09日【ブログ】

9年前にとある研師どうしがちょっとした研磨法について話していた。 私は横で聞いていて、へぇ~と思ったので、「あ、そうなんですかぁ」と相槌を打った。
とりあえず何でも試したい性分なので、こういう情報には大体素直に反応するのだが、たまたまと言うか何故かこれは試さずにいた。
なんで今まで試さなかったのかなぁ、凄いじゃないですかこれ。 やっぱり何でもとりあえず試さないとダメだわ。

 

休み

2016年05月04日【ブログ】

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昨日は娘と三条にどら焼きを買いに行き、三条河原をお散歩。
鴨の親子をはじめてみました。目の前まで来てくれます。可愛いもんですね。
トンビが沢山飛んでいるので見ていて心配になります。ヒナは7匹。もしかしたらもっと居たのかなぁ・・・。
今日は息子と電車で少し遠出を。帰りにまた三条で少し座り、先斗町へ。
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この辺に地元民は居ませんね。
良いお店で美味しく大満足でした。
さて明日からまたお仕事!

出羽を

2016年05月03日【ブログ】

先日、出羽大掾国路の刀の重刀を拝見。 
八坂さんの重文出羽のうち二口は拝見しましたが、重刀の長い出羽大掾を拝見した経験は少ないように思います。出羽大掾国路は多作家なので、現存作品自体は大変多いです。
(八坂神社の重文の出羽大掾、承応年紀なのですが、少し錆びは有るものの現代刀の様にピカピカの茎で凄い保存状態です。)

出羽大掾は本当に凄い人ですね。
例えば刀絵図って、架空のかっこいい刃文を描こうとしても、簡単に描けるものではないんです。沢山良い刀を見て凄く高い意識で勉強をしなければ、架空の刃文すら描けない。実際自分で描こうとした事がありますが、妙なバランスになってしまいます。
刀鍛冶さんがバランスの良い、素晴らしい刃文を焼くって本当に凄い事なんです。 と、言ったところでどう凄くてどう難しいのか、伝わり難いですよねぇ・・・。
そんなもん簡単だ!俺なら出来る!って思っちゃう人が多いのが現実ですし・・・。
研ぎの刃取り形状の良し悪しも、理解するのは難しい。的外れな意見を聴く事も多いです。
匂い口が明るい、冴えている、激しい、などの様に何にでも当て嵌まる程度の解説しか無いからですかねぇ。
かと言って、身幅何センチに対し、平均焼き幅何センチで、最高到達点が何センチ、最低焼き幅が何センチ、互の目の谷から何度の角度で何センチ以内に頂点に達し・・・、横手下何個目の互の目の下がこの大きさで、そのすぐ下の互の目がこの大きさなので、全体のバランスが整い・・・の様に解説する訳にも行かないでしょうし。
今日、ロームシアターの蔦屋さんの若冲コーナーを見ながらそんな事を思いました。
出羽大掾はただの器用人じゃないです。

海老芋を植えたりする

2016年05月02日【ブログ】

専業農家のお手伝いをほんの少し。
研ぎの仕事に差し障りがあると怖いのでと、十数年逃げてましたが流れで手伝う事に。
畑に穴を空け、海老芋の苗を植え、また穴を空けて肥料を蒔き、穴を塞ぐ。

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この畑はまた別の作物の場所。写真じゃ狭く見えるけど、子供と軟球を思いっきり打って遊んだ。

海老芋って関西だけなんですかねぇ。美味しい芋です。
頭にタオルを巻いて古着を着て長靴履いて・・・。素人にとっては楽しい仕事でした。
あの畑一枚の海老芋で幾らの収入になるんだろか。 苗を植えた時点で畑には相当手が入っていたし、これから収穫までずっと手を掛けるわけだし。収穫して洗って箱詰めして出荷して・・・。

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毎日研舟の上に座っているだけの私はすぐに音を上げて、畦道で娘とお花を摘んで退散です。
それでももう体はバキバキに。やはり研ぎに支障が出ます。