天然砥石比較 13

表面
裏面
側面

砥石硬度  7/10
研磨力 9/10
刀身は末相州。刀身硬度6/10


研磨力数値はこの刀身に対しての物です。
全ての砥石を試し纏めた物を書いているのではなく都度の感覚での数値です。

度々書きますが、見た目に綺麗な砥石が欲しいわけではなく、使える砥石が必要なのです。無難に綺麗な砥石を好めばこの石に手を出す刀研師は少なそうです。

砥石硬度が7まで来ると普通は刃を引く事はありませんが、この石は完全な刃引きとして主戦力になっています。(どの砥石をどの場面で使うかは使い手それぞれの技術や考え方によって様々だと思います。例えば私は引き砥としてよく刃艶を使うのですが、これも私の引き方に合っている使い方です。)



天然砥石比較 12

表面
側面
裏面

砥石硬度  7/10
研磨力 7/10
刀身は末相州。刀身硬度6/10


研磨力数値はこの刀身に対しての物です。
全ての砥石を試し纏めた物を書いているのではなく都度の感覚での数値です。ですので後々変わるかも。

硬い砥石はよく締まっていてあまり水を吸わず、柔らかくなる程グングン吸います。しかしこの石は硬わりにかなり水を吸います。これには弾力が関係しているようです。引いてみると硬く感じるのですが、実は硬いのではなく弾力が無いという事かと。天然砥を使用するには弾力の有無を感じる必要があるとお教え頂いた事があり、以来見方が変わりました。

おっと。比較11で「このコッパは弾力値が高く、砥石としての性能が非常に優れています」と書いて、今回の石には弾力が無いと言ってしまえば、この石は悪い砥石だとの誤解を生みますね。そんな事は無いんです。弾力の有無により、刀身への研磨効果が変わります。例えば弾力の無い砥石を引くと、地肌がよく出ます。また刀によっては弾力の無い刃艶の方が上手くぼかせます(個人的見解)。砥石の良否は研磨力だけで語る事は出来ないんです。



天然砥石比較 11

表面
側面

砥石硬度  5/10
研磨力 6/10
刀身は末相州。刀身硬度6/10


研磨力数値はこの刀身に対しての物です。
全ての砥石を試し纏めた物を書いているのではなく都度の感覚での数値です。ですので後々変わるかも。

小さなコッパですが、以前は主力として使用していました(今は減りすぎて現役引退です)。数値を、砥石硬度5、研磨力6、としていますが、本当はここに弾力などの要素も加わります。このコッパは弾力値が高く、砥石としての性能が非常に優れています。



天然砥石比較 10

表面
裏面
側面

砥石硬度  3/10
研磨力 1/10
刀身は末相州。刀身硬度6/10


研磨力数値はこの刀身に対しての物です。
全ての砥石を試し纏めた物を書いているのではなく都度の感覚での数値です。ですので後々変わるかも。

ここまで泥気が強いとさすがに使えない…。刃艶にするにも被るばかりで。上手い使い方や使える場面があるのだろうか。。