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平安城安廣

2016年11月30日【ブログ】

全身押形とりあえず完成。
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紀州刀工について研究されている方より、安廣(あんひろ・やすひろ)を数振り見せて頂けると言う事で御刀の到着を待つ。
荷をほどき、早速拝見。
拵え入り脇差。武骨な拵え。
鞘を払い、ん?と思う。 幅広で重ね厚。フクラ張り、一種独特な雰囲気を持つ樋。
左手で柄を持ち、トンと抜き、茎差し裏が見えた。 目釘穴の大きい見慣れた茎仕立てに声を上げてしまう。
「南紀やんっ」
安廣の頭で居たが間違えて南紀が届いたと。 しかし表へ返し驚く。
「平安城安廣」。

お送り頂いた方から安廣やその周辺について様々なお話を御教授頂いた。
紀州刀工については未だ解明されない部分も多いそうで、安廣も謎の多い刀工の一人。
銘鑑では平安城安廣を古刀期(天正頃)に一人、新刀期に一人上げ、新刀安廣を慶長頃とし、注釈で「天正同人か」としている。
しかし、近年の和歌山支部さんの研究などにより平安城安廣は、紀州石堂の安廣が安定(後の江戸新刀、大和守安定)と共に江戸に移り、その晩年京に移り住んだ時期の作であるとの見方が有力だそうだ。
また、大変興味を引かれる新説もお教え頂いたが、この押形の安廣などは正にそれを示す作かも知れない。

全身押形 刃文を描く

2016年11月30日【ブログ】

全身押形の続き。
墨で刃文を描く。
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とりあえず片面を。

全身押形を描く

2016年11月29日【ブログ】

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平脇差。刃区、棟区ともに大変深い。
目釘穴が非常に大きく茎の重ねも大変厚い。

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身幅広く、重ね厚い。
先にも反りが加わり、フクラが張る。
この工の作を見た事がある方には輪郭だけで誰の作か分かりますね。

手引きの

2016年10月31日【ブログ】

現代の天然砥石は下の画像に写る様な機械の丸鋸で切断しますので、砥石側面にはその形状の痕跡が残ります。

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砥石屋さんに居座り古い天然砥の山に乗り足元をひっくり返したり掘り返したりしていると極稀に手引き鋸の跡が残る砥石を発見する事があります。
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それはこの画像の様に柾目状の切断痕です。(確か手引きの石を持っていたはずですが見つからないので板の柾目画像を)

戦前までは手引きだったと言う話は度々聞きますが、実際の”手引き鋸”は最近初めて見ました。
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これ、大きく重い。
こいつの両端を二人でそれぞれ持ち、交互に引いて砥石を切断するのです。
相手が砥石なので鋸もすぐに切れ止みます。鋸の刃を研ぎながらの作業だったでしょう。
一本の砥石を切り出すだけでも大変な労力。
砥石に限らず石垣の石も木の柱も板もみんな手で切り出していた。。
いちいち凄いです。

菖蒲を

2016年10月27日【ブログ】

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ちょっと久々に菖蒲を試す。
16,7年前でしょうか、水木原をあちこち探し回っていたとき出合った菖蒲の100型を十二本買った事があるが、それに比べると立派で大きい。
(一番右が通常サイズの内曇。内曇は通常の規格と少しズレていて30型に近い。)
菖蒲独特の砥質。なるほどねぇ~。

天然砥石館のオープン

2016年10月24日【ブログ】

京都府亀岡市に天然砥石館がオープンするという事でそのイベントがあり、刀剣研磨の実演をさせて頂きました。

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立派な天然砥石が多数並びます。

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こちらは各地の天然砥石見本。

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イベントは二日間行われましたが、大変多くの来場者でかなりの賑わいでした。
削ろう会の方がたの実演。
テレビの映像などで度々見ますが生で見たのは初めてです。いや本当に見事!凄い!
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削った面。
手で触り、「わぁ、ツルツル!」と言うシーンも度々テレビで見ますが、私も「おぉぉぉっ」っと唸ってしまいました。
想像を超えます。

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こちらはなんと浄教寺砥(じょうけんじと・常見寺砥)。
一生見る事は出来無いと思っていましたがあるんですねぇ。驚きました。

天然砥石館、正式オープンはまだ先のようです。
今後が楽しみです。