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外出

2017年03月14日【ブログ】

支部鑑定刀の準備のためお出掛け。
殆ど外出していなかったので気づいていませんでしたが、もう春だったんですね。
今年の京都は着物姿の女性が大変多く、街を華やかにしています。いいですね~。
私の感覚ですが、例年の数倍、5倍10倍くらいに感じるほどです。
正直、安っぽい発色やなぁ・・って思っちゃう着物ですが、そんなに高い着物を貸し出す訳にもゆかないでしょうし。。
ただ、京都の人は色々思っちゃってるでしょうけども。そんなぺらぺらのん着てよー歩かんわぁって。
私は単純に華やかで好きですが、あちこち気が散って大変です。
今週あと2件のお出掛けで5振り揃います。

日刀保京都府支部2月例会

2017年03月09日【ブログ】

2月某日、支部入札鑑定会。

一号 太刀   銘 長光(伝平安城 時代応永頃)
二号 脇差   銘 波平清安(折り返し銘)
三号 刀    銘 波平安信作 二月吉日
四号 両刃短刀 銘 備州長船勝光(年紀入り)
五号 両刃短刀 銘 長州住玉井刑部左エ門尉二王方清 寛文十二年八月吉辰
六号 両刃短刀 銘 吉次(鞍馬関)

今回は判者さんが4~6号をお集め下さり、私が1~3号をご用意させて頂きました。

平安城長光は吉井、出雲道永、宇多、関、尻懸後代などなど、選択範囲がかなり広い出来で大変悩む品だと思います。
波平清安は大和本国、当麻や手掻、或いは千手院などと見たくなる上質な出来。
安信も大和本国と見たくなる造り込みと地鉄の明るさ。
勝光の両刃短刀、まずはこれが入る事で後の2振りを分からなくする。
二王方清、私は入札をしなかったので帰宅するまで古刀だと思い込んでいて、銘文の問い合わせをして初めて新刀だと知りました。
鞍馬関吉次両刃短刀。これはちょっと反則の域に達する程の難問です(笑)

今回は難問中の難問が並び、脳内のカロリー消費は増え、ストレスが重くたまる会となったかも知れません。
しかし普段ふれる刀の世界にはこういう難問がいっぱいで、教科書通りの品ばかりではないですよね。
”日本刀大鑑”は確かに勉強になりますが、支部鑑定会には”刀剣銘字大鑑”をめくる様なわくわく感があり、私は大好きです。

 

無題

2017年03月07日【ブログ】

ずっと下地研磨が続く。こういう状態の時は外に出る機会は極端に減り、半月~一ヵ月半ほど、ごく一部の日を除いて毎日数十メートルしか歩かないと思う。
体にも心にも悪い。

大平の刃艶を

2017年02月06日【ブログ】

天然砥石は各山ごとに性質が微妙に異なる。
石を使う側の研師も皆同じ事をやっている様に見え、実はそれぞれ微妙に違うスタイルを持っていて、砥石の好みにも違いがある。
例えば刃艶は大平山の内曇りで作った物が一番オーソドックスだと思うが、もう13、4年ほど大平の刃艶で刃取りをする事は無かった。
大平の刃艶は自分の刃取りスタイルには合わないと感じ、色々探す中で自分に合った山の石を見つけ使って来たのだが、今回それでは刃取れない刀に出会い、久々に大平の刃艶で刃取りを。
大平の良い面、少し好みでは無い面がちょうどよい具合に作用し作業がはかどる。というか今回この大平内曇りの刃艶が無ければ出来ない刃取りだったかも知れない。
刃取りとは、本当に奥が深い作業。
最近は刃取りの事を、「本来の刃文を見えなくしているただの厚化粧」などと思ってしまっている人も多いと感じるが、そんな浅いものではない。

色々拝見

2017年02月02日【ブログ】

某日、研ぎ場にて幕末の紀州三工を拝見。
元禄頃以降、享保頃は少し盛り上がりがあるもそれ以外は日本刀低迷期といえ、日本全国の作刀数も減っていたと思われる。
日頃目にする刀もその時期の品は極端に少ない。
幕末に入り需要も増え各地で多くの刀が造られていて、刀剣美術誌に取り上げられる郷土刀の研究もこの期の物が多い。
この様な研究には文献資料も大事だが実刀が最も重要で、世に知られていない刀の価値を理解し収集される方は本当にすごいと思う。

研ぎ場にて兼光を拝見。
何に見えますか?と問われ、同国別の銘をお答えしたが、やはり地鉄の格を見なければならず、反省する。

出先にて当麻、古備前在銘太刀を拝見。
ずっと言っているがやはり当麻は好きな刀だ。
大和物は五派それぞれに特色があるが、共通点やほぼ完全に重なる作風もある。そしてどの流派でも無銘が大半であるために、何を重視するかで極めが五派内で動くものだと思う。(まぁこれを言い出せばどの国どの時代でもそうなのだが)
そんななか、この当麻は典型作だと思うのだが、こういう品を見るたびに巷で度々聞く”大和物は人気が薄い”との言葉が信じられない。
本当に?よい大和物を見た事が無いんじゃないの?

研ぎ場にて古備前在銘太刀を拝見。
大変良い地鉄。
もちろん時代出来位とも最上の古備前だが作風的には光忠や守家に近いものも感じ、大変興味深い。
後で図譜等を調べてみると古備前にはこの手の出来もまま有るようで、作風の幅広さを知った。

研ぎ場にて山浦系の大変珍しい錆身を拝見。
刀美で調べてみると、どうやら現存数振りの品でこれが新発見の一振りに加わる事になりそうだ。

錆びて眠っている刀には、貴重な品も多数ある。
朽ち果てる前に何とかしましょうよ。

今年も日本刀文化振興協会の押形コンクールが行われます。
日本刀文化振興協会の会員や刀職者である必要はなく、広く一般からの出品を受け付けています。

募集案内はこちらをご覧ください。

第2回「特別公開部門“Sword Oshigata Art”部門」募集のご案内