9月京都府支部入札鑑定
本部から。
1号 太刀(刀?)
少し細身。少し反る。棟先2寸ほぼ直線、先1寸棟角僅かに内。大大板目。錵が強い直ぐ調の刃で大板目が刃に入り刃肌となり、錵筋等複雑に働く。
腰をかなり長めに焼き落とすも熱による後天的な物に見える。
2号 寸延か短刀
幅広で少し反り、フクラ枯れ整う姿。板目。区より上に向かい次第に華やかに乱れ、団子交じりで飛び焼き頻りに掛かる。三ッ棟中広。
地刃澄んで素晴らしい出来。
3号 刀
少し長く幅もある。反り浅。大互の目交じりだが完全な涛乱部が多い。地刃少し濁る。
4号 短刀
8寸程度。重ね頃合いに少々強めの内反り。研磨の下地が抜群によく、平地棟角寄りが美しい。
よく詰む箇所と若干肌立ち気味の板目が混在。直ぐ刃だが錵付き大変よく働く刃で、帽子に錵筋が複数。鎺下で少々焼き込んでいると思う。
三ッ棟中頃合い。
5号 刀
中鋒延びごころで豪壮な造り込み。詰む肌。頭揃い気味で低めの互の目丁子。横手で焼き込んで上に互の目一つ、湾れて倒れ大きく返る。先深い。
当
当
イヤ
当
当
3号、街道を変え、最上より一格落として入札。
当
当
同然
当
当
2号は抜群の出来で、今まで手に取った同工の中で一番好きでした。
4号、最近重文の同工短刀の全身押形採拓をしましたが、作風が近似してます。帽子に線状に錵がこぼれる箇所がありますがそれも同様。手癖ですね。