記憶の鮮明なうちに。
先日某所にて
・13年ほど前の支部鑑定刀に出会う。大和では無いが完全な大和風。数ヵ月前に見た刀を数分見ても気が付かない様な事もたまに起こるが10年以上経って居ても1秒で思い出す事もある。
・鎌倉中期重刀、よく錆びている。
・南北重刀、良い姿。薄錆。
・南北重刀、大変面白い。
昨日某所にて錆身複数拝見。
・大磨上げ。身幅広く刃寄り柾、平板目。映り気。広い樋。茎重ね大変厚く渋い茎反り。小錵細直ぐ刃。刃縁少し働く。元来は細目の中直刃。
三池、法華、古三原、手掻、色々考えられるが味わい深い名刀。
・古い研ぎが大変上手く、抜群の地鉄。細目の中直刃。よく働き冴える。どこに極まるのか。裏の帽子が深い。反りが浅すぎかなぁ。これは難しい。鎌倉と見たいが新刀という見方も出来る。こんな事を書くと「はぁ?」という感じしょうが、そんなもんです。
・大磨上げ無銘。中直刃。錆と強いヒケで分かり難いがおそらく来国光か国次。大変良い刀。
・大磨上げ無銘。薄錆身。茎から腰の始まりにかけて腰反りを残し、茎尻を持つと大変力強く美しい反り。ちょっと久々にこの反りを持った。
精微で完璧な地鉄。乱れ写り鮮明。片落ち風。兼光か。
本日某所にて
・鎌倉重文。名物。想像以上に重い。
・鎌倉末乃至南北在銘重文。不意に鑑定に出たら新刀から考え始めると思う。
・鎌倉重刀上記の親。刀にはたまに突然変異が起こる。
・南北無銘重文。もう一つ上の人に見えた。重い。
・鎌倉中期特重。やっと手に取れた品。桁違いの出来だった。
・無冠鎌倉初期。早く発見されていれば重文になってる。
・鎌倉末期重刀。これは本当に素晴らしい。今日一か。
・南北短刀。特重か、未確認。これが今日一だった。
・鎌倉末期特重だろうか。銘鮮明。大変重ねが厚い。今まで手に取ったこの工の作品では重文よりもこちらが鮮明な銘。
・鎌倉末期重刀。この工は比較的在銘が多く鮮明な銘も度々見るが、これは一段と鮮明で全く傷まず新刀レベル。
・鎌倉期重刀。数口手に取った事が在るが、いずれも同様に渋い出来。
・末古刀重刀か。典型作。良い地鉄。
・慶長重刀。この工初代は以前から好きだが、本日の品が過去拝見した品の中で一番だと思う。