京のかたな 展示№12
展示No.12 太刀 銘 有成 (号石切丸)
有成はこの石切丸が唯一と言われていますが、以前もう一振りの有成を拝見した事がありました。
過去ブログ
https://kyoto-katana.com/archives/6502/
更に過去にも少し書いていたようです。
https://kyoto-katana.at.webry.info/201309/article_1.html
展示No.12 太刀 銘 有成 (号石切丸)
有成はこの石切丸が唯一と言われていますが、以前もう一振りの有成を拝見した事がありました。
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更に過去にも少し書いていたようです。
https://kyoto-katana.at.webry.info/201309/article_1.html
国宝 太刀 銘 定利の隣に展示されている短刀の定利です。
定利在銘の太刀は例えば重刀指定なら十数振り程度で、普段頻繁に拝見出来るほどの数ではありません。
定吉となると更に少なく東博の品など極わずかです。
(重文に左文字一派として指定された定吉があり銘の書体が定利風で綾小路説もあったようですが、造り込みや鑢目その他諸条件から左文字一派でよいようです)
重刀指定品の中に在銘末行が一つあり、これも綾小路一派と見られる品です。
この末行とは少し書体が異なりますが、厳島神社にも綾小路とされる在銘の末行が残されており、昔展示で拝見し二尺七寸を超えるその大きさに驚いた事を思い出します。また特保鑑定で在銘・無銘の綾小路末行を拝見する事が度々ありますが、いずれも定利と通ずる出来を見せています。
さて短刀定利、光山押形所載の品です。
この時期の短刀の現存品は粟田口派以外殆どありませんが、当時も短刀は多く造られたと考えられています。
しかしその現存率は非常に低く、今に伝わるこの短刀定利の資料性は頗る高いといえます。