今日も試す

先日の内曇、また別の石を今日も試す。
昨日ダメだった石と同じ手と思われる物が幾つか有った。 
当然研磨力ゼロ。
しかし砥石は形や厚さ、筋、傷の有無により値段が決まる傾向にありますので成形して販売されると普通に5万、10万、20万と言う様な値段が付きます。
そして、この様な石しか使った事が無い人も多いため、「こういうもんだ」と思って、良い石を知らないまま使い続けてしまいます。 
良石に行き着くには執念が要る。
10年ほど前に刃艶にした事が有る手の石に当った。
刃艶としては全くダメでしたが刃引きには使えなくもないようだ。
巣板(刀研師が言うところの)が入っていた。
まずまず使えそう。 曇りよりよほどましなのが悲しい。
絶対良いと思っていたが荒くてアウトだった石。
この荒さは刃艶には良いはずだと思っていましたが、やはり使える。
頗る速い。 



お盆です

少し帰省してました。
実家にて花火など。

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今日は仕事。
内曇などを。
先日切った砥石のうち7本を試す。
絶対良いと思っていた石が荒く、アウト。 これは信じたくないのでまた別の刀で試そう。
二本は薄いし形は悪いが多少の研磨力は持っている。
一本は主力として使えそう。これは誠にありがたい。
残りは笑ってしまうくらい研磨力ゼロ。 いずれもカラスなのでこれは予想していたがそれにしても酷い砥石。
先日の作業では内曇で刃艶も作ったのですが、刃艶としてまともな物はほぼゼロでしょう。
どれも柔らかくてダメ。 
最近ちゃんと硬い刃艶用内曇に出会う事が激減した。
8月16日、京都は五山の送り火。
徒歩で子供達を連れて行く気力は無かったので車で少しだけ出かける・・・。(ご先祖さまを送る気持ちが緩くてすみません)

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妙、法、大、左大文字が見えました。
それにしても、どの文字も年々見る事が難くなって行く・・・。
京都にマンションはいらんね。
しかし京都のマンションは「送り火が何個見える」と言うのを売りにすると断然売れるのです・・・。
全部見えるマンションが欲しい・・。
そりゃまぁそうなります。 
私も欲しい。



おそいですが

オリンピック終わりましたね。 
今更その話題ですか・・と言うくらい遅いですけど。
オリンピックは眩しい。
眩しいと感じる人が幸せなのか、グラサンでも掛けて眩しくも何とも無い人が幸せなのか、よく分かりませんが。
ぁ、うそです。 本当は分かってます。



拵え付きの刀を

ここのところ刀を多数見過ぎて頭の中で整理出来ていないが・・。
本日は研ぎ場にて錆身拵え付き大刀を5振り拝見。
所謂ウブ品と言う物ですが、どれも気持ちの良い時代拵え(慶長以前と言う意味ではなく)に入っております。
普通は10振り、20振りと出て来る中でやっと一振り長い物が有ると言う感じですが、こんなに揃うと気持ちが良い。



山銅(やまがね)の

鐔を買いました。 山銅の。

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傷だらけだし曲がってるしと、汚ったない鐔ですが、大変大変気に入りました。
ネットで買いましたのでご覧になった方もおられるかも・・。
「あぁ安い鐔買って喜んでるわ」と笑われてしまいそうですけど(笑)
6.75×6.21と、脇指鐔です。
しかし、大刀の天正風拵え用と考えての購入ですが、車透かしでこの小ささだとおかしいのかなぁ・・。
「好みなので」と通せばよいのかも知れませんが色々考えてしまいます。
以前も書いたと思いますが小さい鐔の掛かった拵えが好みです。
射楯兵主の定利の拵えの鐔で6.4×6.1。 厳島神社の談議所西蓮の鐔で6.8×6.7。同じく厳島神社雲次に至っては5.85×5.9。
この山銅の鐔は一番好きな談議所西蓮の拵えに近い大きさなのですが。 
片櫃なのが惜しいですけど。 その方がゆくゆくは安く上がって良いですが。
しかし小柄だと裏になって寂しいので鐔を反対向きに掛けて無理やり笄を差したらまた笑われてしまいますか?!
そう言うのも好みなのですが。
先日のせた縁金具は時代が若いのですが、配色は好きです。
例えばこれまた最近入手した安くて汚い目貫と、鐔、縁を合わせるとこんな雰囲気に。

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本歌と比べると怒られてしまいますので、分相応拵えと言う感じで。
中身も分相応となる事でしょうがそれはまた将来と言う事で。



刃引きを作る

昨日と今日は倉庫から刃砥探し。

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しばらく刃引きに使える石探しを怠っていたので良い石が減って来ました。
使えそうな石を色々引っ張り出して来て・・・。

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良い石が有りますように・・・。



ちょっと誤解を与える・・

昨日の縁をアルコールで掃除しました。

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昨日の記事を読み返してみましたら、少し言葉足らずでしたので補足致します。
この度の縁の上面に付着して居た緑青は油と緑青が混ざり合い固着した状態です。
ですので、無水エタノールや苛性ソーダ(洗ソーダも可か)等の油を除去出来るもので簡単に落とせます。
緑青の発生するメカニズムを詳しく知りませんのであまり正確な事は言えませんが、赤銅部分から直接発生して居る緑青などはアルコール等では除去出来ない場合が多いと思います。
下手に触ると赤銅の黒く色揚げされた部分を傷める可能性が有りますので注意が必要です。
錆び身や古研ぎで研磨をお預かりした品のハバキの内側は油と緑青が粘土状に固まってギトギトに成っている物が殆どです。
そう言うハバキはいつも無水エタノールを使用し掃除をしてから刀身にはめる様にしています。



購入

縁を買いました。

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ちょっと出先で好きな縁が有ったので。
緑青吹いちゃってますが、まぁこれ位ならアルコールで綺麗になると思います。 そのうち掃除します。
良いの悪いのと言うほどの品では有りません。
ただ好きな配色なので。



只々

黙々と仕事をすすめる毎日。
一日を終えるのが非常に早い。
先日刀匠が仕事場にお見えになり色々とお話を伺う。
主に備前伝の方。
研師は、古身を扱う率が高いのが一般的で私もその一人。(7割古身か)
片寄ると視野が狭くなるのは当然。 
したがって刀匠のお話や視点と言うものは誠に新鮮。
どうしても小さくなる視野を俯瞰に戻してくれる。
昨夜はまた別の伝法の刀匠がお越し下さいました。
いつもまじめに研ぎを見て頂いております。
何も言わずに私の研ぎを一振り御見せしましたが、誠に真摯なご意見。
真剣な方は凄いのです。
今夜は大変お世話に成っている方に天然砥を4本試させて頂いた。
深い深い深すぎ。色んな面で深い。
時間とお金が足りまへん。



きょうもあつい

暑いねぇ。
砥石屋さんへ。
天然砥石を三つ購入。
多分、
一つは頗る良いはず。
一つは良いと信じたい。
一つは良いかもしれないと思える理由とダメと分かって居る理由が有る。
砥石屋さんで試し研ぎをしたとしてもこの様な状態での購入となる。
持ち帰り、研ぎ場で複数の刀で試して初めて結果が判明する。
多くの場合、痛い出費と成る・・。
帰宅後水槽を見ましたらドジョウの半分が逆さに浮かんでおりました。一気に酸欠になったようで。
そんなに暑かったのかぁ・・。
ドジョウより金魚の方が強いのが意外。