鍛刀編

先日撮らせて頂いた貞豊刀匠の動画をUPさせて頂きました。
とりあえず鍛刀編と言う事でざっくりとした撮影と編集ですが・・・。すみません。
焼入や研磨編など今後コンテンツ化の予定です。

(動画画面下部右の矢印を押すと画面を大きく出来ます。再生後表示される下部「360p」部分で解像度変更可能です。ネット環境の軽い方は是非全画面HDで。)



youtubeに動画を

UPしてるんですが重くてなかなかです。
待ってる間に久々に夜のテレビを見る。(めったにテレビを見ませんし夜9時以降の番組はほぼ見てないので)
NHKって番組も組織も何かと批判の対象になりますけど、私小さい頃からNHKの番組(は)大好きです。
見たいのいっぱいやってます(海外製作の物も含め)。 
話は変わりますがTVや新聞って線が高いですよねぇ。 
今回の中国の件でもそうですし、国内でもさまざまな物がネットのおかげ(せい)で大きく変化してますよね。
見る側からすると面白くないTV番組が多いですが、出ているタレントさん達自身強く感じているはずですよね。
これからどう変わる(予定な)んでしょうか・・・。
ようつべまだまだ時間掛かりそうですなぁ。
このまま寝よう。



便利と不便

今日も朝から肌仕事で昼に大阪へ。
帰宅後夕方ようやく肌仕事とりあえず終わり。
短刀なのに日数掛かり過ぎ・・・。二週間掛かった(泣)
第二京阪が出来るまではよく混む名神で、仕事で大阪に行くには丸一日掛かりましたが今の道なら京都で乗って、大阪(門真)まで20分です。
朝、研ぎ仕事をして昼行って、帰ってまた仕事が出来ます。
怖い名神を研磨依頼や鑑定業務などでずっと通って来た事を思うと第二京阪はほんと考えられないくらい便利になりました。
でもねぇ・・家から高速乗り口まで昼は40分位かかってしまうんですよ。
夜なら15分位でしょうか。 とほほのほですよ。 
都市部はどこもそうでしょうけど京都も色々問題多いねぇ。
でもあえてその路線で生き残ろうとしてるし、市民はその恩恵にあずかっても居る訳ですから我慢すべきなのでしょう。



今日も砥石を洗う

昨日に続き今日も砥石を洗う。
先日買った原石。
奥の原石の上に乗せているのが通常の大きさの内曇。

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強烈な重量ですので気が重くて洗わず置いていましたが昨日のついでに思い切ってみました。
この大きな石で12キロほどです。
下の画像の大きいのはもっと重いです。

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厚さも結構あります。
これでしばらく安心と思っていましたが、昨日の木っ端の時の様に別の砥質が必要になるときもありますし、きりが有りません。 



最近は

 肌仕事
  〃
 大阪へ。ハンズに行くのはやめた。午後肌仕事 
 同じく肌仕事
 某所より曇り木っ端30キロ弱着
 名古屋へ。午後から肌仕事。
 木っ端開封し洗う。肌仕事。
砥石は現地に行って買ったり送ってもらったりしますが、洗いながら品定めして居る時が一番幸せな気分。

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平成23年7月17日 入札鑑定

京都支部入札鑑定会、本日は本部からです。
祇園祭山鉾巡行と日程が重なっておりますので京都市内は大混雑です。
鑑定会々場最寄の地下鉄四条烏丸駅ももの凄い人です。
地上に出るとちょうど鉾の辻回しの最中でしばらく見入ってしまいました。
鉾も停まって居る時はただただ雅なものなのですが、巡行中はそれに迫力が加わりますのでなかなか良いものです。
鑑定会々場は毎回京都私学会館ですが、室町通り沿いにあり、鶏鉾と白楽天山がある通りです。

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私はあまり知らない激しいお囃子の真っ最中でこれまたずっと聞き入ってしまいました。
祇園祭は一ヶ月間ほどある長いお祭りですが、いつかゆっくりと楽しんでみたいです。
さてさてすっかり遅くなってしまいましたが鑑定会場へ・・。
  入札鑑定
遅く行ったので皆さんあまり並んでいません。
5号刀の前に立つ。 
そこから1,2,3,4を見渡す。 
ん~、5号以外多分全部分かった気がする。 来国俊、応永信国、無名青江、長谷部国重。
5号、刀
 大坂。 匂口の芯が弱く(自分の尺度で)地に少し散る。 助直。
残りも一応数秒見る。
1号は思ったより古調で、来国行に考えをかえる。
3号は大磨上無銘でしょうが一応個銘を入れる事にして、貞次(入札時、時代を聞かれ南北とお答えした)。
 同然
 当
 当同然
 当
 当
一号 太刀  来国俊 元亨元年十二月日(重要美術品)
二号 脇指  信国              (重要刀剣)
三号 刀    無名青江
四号 脇指  長谷部国重          (重要刀剣)
五号 刀    津田近江守助直      (重要刀剣)
         元禄二歳二月日
         以地鉄颪作之(じてつおろしをもってこれをつくる)

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 一号 京反り太刀。 小さく詰まる鋒。 下が古調な小乱れ上に行き広直刃調で細かく乱れる。
 二号 いつもの2,1,2,1の互の目。矢筈風になる。
 三号 大鋒青江帽子、働く直刃、地斑映りが段になる。
 四号 重ね薄、いつもの荒びた鉄、錵直刃。 



宵々山ということで

祇園祭の事を書いたのがもう2年前なんですねぇ。 
今年ももうそんな時期です。
ちょっと行って来ました。
今年はそれほど暑くない宵々山でした。

子供と一緒なので手ぶれが酷く、だらだらした映像ですが一応祇園祭の雰囲気だけでも。
(動画画面下部「360」の部分で解像度変更可能です。下部右の矢印を押すと画面を大きくしてフルハイビジョンで再生出来ます。ネット環境が軽い方どうぞ。)



タイトルなし

昨日は新刀名工の作を拝見。
私の好きな新刀鍛冶ランキングのかなり上位の人なのですが、さすがに尋常ならざる刃です。
地はもう少し手が掛かっていればまた違った物になるでしょうか。
その後、末備前数打物を拝見。 
現在の造り込みは先天的ではない。
これを元に戻すには全てのバランスに対しかなり敏感に接しなければ野暮天となる。
またその後、新作刀脇指を拝見。
研ぎ手の苦労と真剣さが見えました。 
本日は本国来物在銘太刀を拝見。
長寸堂々。 頗る古調。 入札鑑定に出たら綾小路に入れます。
相州最上作拝見。 
すごい。
倉庫の砥石を出しに行き、忘れていた原版を発見。
大分以前、大変お世話になっている方から頂いたものです。

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両方とも大体ですが32×17×6ほどの大きさ。
どの山のどの層の石でしょうか?!
もしもお分かりの方おられましたらご教授頂けましたら幸いです。
刀研師は一部の方を除いて天然砥の知識は案外無いものでして、刃物研ぎの方や天然砥収集家の方々の方が詳しいものです。

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所謂並砥とされる合せ砥の一種でしょうか・・・? あと色物とされる石と・・。

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割ろうかと思ったのですが、大きく綺麗ですしもったいないですねぇ。
香炉の台とかにだめでしょうか。   



硬い刃に軟らかい艶

硬い刀には軟らかい石を、軟らかい刀には硬い石をと言う事は研磨の基本です。
しかしそれも度が過ぎるとダメな訳で、極端に硬い鉄や極端に軟らかい砥石はどうにもならない事も。
最近かなり硬い刀が有り、普通の刃艶では全く効いてくれなかったのですが、少し前に入手していた木っ端で対応する事が出来ました。
しかしこの木っ端、普通の刀に使うとズルズルドロドロで全くダメだったんです。
刃を白くはするのですが、どよよ~んと重い白さになってしまい、こういう石は刃縁をぼかす事が出来ません。
ですので出番が来る事は絶対無いと思っていたのですが・・。
こう言う砥石は珍しいんです。
普通の刀にずるずるべったんの石は硬い刀にも力が無い物なのですが、ちょっと特殊な砥質を感じました。
またこう言う刀に出会う事もあるでしょうし早速注文注文。



清麿、助廣、包貞、助隆、薩摩刀、古波平、左文字・・・

本日はリンクをして頂いておりますこだわり大工さんにお声掛け頂きおいしいお料理をいただきました。
宗昌親刀匠が京都に来られた時はこだわり大工さんに立ち寄られるのですが、度々その場に呼んでいただきます。
今日も本当にさまざまなお話をお聞きしました。
清麿、助廣の事は当然ですが、そのもっと深い所まで・・。
宗先生は特に冶金を専門的研究して来られた方ですので、私はさっぱり分からない事が多いのですが、それでも分かり易く教えてくださいます。
確かちょっと前にも書きましたが、やはり刀鍛冶は時間がいくら有っても足りないのだろうなと感じました。