「錵の宙 刀鍛冶 晶平の世界」

あべのハルカス近鉄本店11階、美術画廊にて川﨑晶平刀匠の個展「錵の宙 刀鍛冶 晶平の世界」が開催されます。

・会期 令和7年5月14(水)〜20日(火)
・ギャラリートーク 5月17、18日 午後1時~

あべのハルカス近鉄本店 | 特集:その他 | 刀鍛冶 晶平の世界 “錵の宙” [5月14日(水)から]


私は刀は手に取らないと分からないタイプで、毎年の様に展覧会でトップをとる川﨑さんの刀が何故そんなに凄いのかが分からないで居ました。
もう十数年ほど前でしょうか、どうしても手に取って見てみたく埼玉県の晶平鍛刀場にお邪魔して拝見する事に。
「そりゃトップだわ」と感動して帰った事をよく覚えています。

SNSなどに、地鉄も刃文も不鮮明で何の情報も入っていない誰かの刀の写真が上がり、それに対し「美しい!」「地刃が冴えています!」など絶賛コメントが付く場面をよく目にします。時には鞘下地(名倉程度の研磨状態)の写真にその様なコメントが付く事も。。
そういう方が多いのが現実だとは思いますが、その様をみて「自分にはこの写真の何が美しいのか分からない」「冴えってなに?」と感じている方もいるはずです。そんな方がもしもおられたら、是非「錵の宙 刀鍛冶 晶平の世界」に行ってください。刀の冴えが理解できると思います。




「工人の軌跡」写真展

いつも写真を撮っていただいている、写真家の長谷川佳江さんの写真展が開催されます。
毎度毎度、動きも単調で同じ作業にしか見えないでしょうし、申し訳ないなぁと思いつつ。。
それでも我々職人の一瞬を写し出し、形にしてくださっています。

 場所:兵庫県立美術館 王子分館
    原田の森ギャラリー東館2階
 時期:2025年5月21(水)~ 25(日)
 時間:11:00~18:00
    (最終入場17:30)
    最終日~16:00(最終15:30)
 入場料無料

202505 – 原田の森ギャラリー
長谷川佳江(はせがわよしえ)/モノクロ写真家/カメラマン 神戸市からの出張撮影・写真集販売
長谷川佳江(@morethanvisible) • Instagram写真と動画



『歴史と学ぶ日本刀展』本能寺大寶殿宝物館

本能寺大寶殿宝物館にて「歴史と学ぶ日本刀展」が始まりました。
上古刀から現代刀までの名刀が並びます。
刀装具では折紙付の名品や出土の倒卵形鐔も展示されています。

・上古刀           (奈良時代)

・太刀  銘 正恒(古備前) (鎌倉時代初期)

・太刀  銘 遠近      (鎌倉時代中期) 

・短刀  銘 国光(新藤五) (鎌倉時代末期)
 
・刀 無銘 兼光       (南北朝時代)

・脇差 折返銘 備州長船康光 (室町時代初期)

・ 刀  銘 備前国住長船清光(孫右衛門尉)(室町時代末期)
       永禄九年二月日(1566年)

・ 刀  銘 粟田口近江守忠綱(江戸時代中期)
      (附)朱漆塗鞘打刀拵

・ 刀  銘 栗原筑前守平信秀(江戸時代末期)
       慶応三年十二月日(1867年)
      (附)漆塗鞘打刀拵

・ 刀  銘 越後国義光作  (現代)
       昭和六十三年八月日(1988年)

また今回も新たに押形を多数展示して頂く事になりました。
以下押形展示リスト

・短刀  銘 定利(綾小路) (光山押形所載/鎌倉時代前期)

・短刀 朱銘 則国(粟田口)
       本阿(花押) (鎌倉時代前期)

・短刀  銘 国吉(粟田口) (鎌倉時代中後期)

・短刀  銘 備州国分寺住人助国作
       嘉暦二年正月日(1327年) (広島県重要文化財/鎌倉時代末期)

・短刀  銘 助弘(福岡一文字) (鎌倉時代末期)

・短刀 無銘 当麻 (鎌倉時代末期乃至南北朝時代)

・短刀  銘 備前国吉井吉則
       応永二年三月日(1395年) (室町時代初期)

・短刀  銘 入鹿實次 (室町時代初期)

・短刀  銘 實可
       入鹿 (室町時代前期)

・短刀  銘 信長 (浅古当麻) (室町時代前期)

・短刀  銘 入鹿住藤原實綱 (光山押形所載/室町時代中期)

・短刀  銘 月山貞一造(刻印)
       明治三年季冬刳物同作 (1870年) (近代)

・短刀  銘 於東京高輪以獨逸鋼鉄 胤勝
       明治三十六年五月(1903年) (近代)

・短刀  銘 元亨三年二月日 以余光鉄 備州長船住景光 鍋島景光ニ倣ㇷ源貞次
       紀元二千六百一年八月日 彫同作(花押)(1941年)
      (棟銘)為井内彦四郎氏作之 (現代)




「日本刀1000年の軌跡」出陳刀発表

大阪歴史博物館で開催の『特別展「-全日本刀匠会50周年記念-日本刀1000年の軌跡」』の展示品が発表されました!

特別展「-全日本刀匠会50周年記念-日本刀1000年の軌跡」出品一覧・展示替リスト

こんなに多数の現代刀匠の作品が一堂に会する機会は実はそう多くはありません。
いつの日かまた「現代刀入札鑑定会」が開催される事を願って、皆さんの作風を勉強しに行きます。
現代刀の入札鑑定会 | 玉置美術刀剣研磨処|京都・左京区