天然砥石比較 130~137

No.130
No.131
No.132
No.133
No.134
No.135
No.136
No.137
No.130
No.131
No.132
No.133
No.134
No.135
No.136
No.137

No.130
砥石硬度  8/10
研磨力 3/10
刀身は末相州。刀身硬度6/10

No.131
砥石硬度  6/10
研磨力 4/10
刀身は末相州。刀身硬度6/10

No.132
砥石硬度  3/10
研磨力 4/10
刀身は末相州。刀身硬度6/10

No.133
砥石硬度  5/10
研磨力 5/10
刀身は末相州。刀身硬度6/10

No.134
砥石硬度  7/10
研磨力 4/10
刀身は末相州。刀身硬度6/10

No.135
砥石硬度  8/10
研磨力 3/10
刀身は末相州。刀身硬度6/10

No.136
砥石硬度  2/10
研磨力 2/10
刀身は末相州。刀身硬度6/10

No.137
砥石硬度  7/10
研磨力 3/10
刀身は末相州。刀身硬度6/10

8本中、刃引きになるのは1本。中間的砥石として使用出来るのが2本。
No.135は産地不明ですが八木ノ嶋の様な模様が。地を引いたので研ぐのをやめました。大平は昔から刀剣用として使用されて来ましたが、地を引く石が少ない事が一番の理由の様に思います。

とりあえずこれで体裁のよい仕上砥は大体済みましたので天然砥石比較は今回で終わりにします。



拭を作る

砥石の話、もういい加減飽きたわ!といわれましたので、ちょっと別の話題でも。
といってもこんなお話になっちゃうんですが・・・(^-^;

使用していたお気に入りの拭いを使い切ってしまい、この一ヵ月ほど、新たな拭いを作っていました。
せっかくの機会なので、複数の刀鍛冶さんから頂戴した鉄肌や超鋼合金も試します。
(炉の液晶温度表示は壊れているわけではありません。肉眼では普通に見えますが実際は高速でランダムに点滅していてカメラで撮ると歯抜けになります)
作刀原料の違いか、作刀工程の違いか、それとも拭いの製作方法の違いなのか、原因は分かりませんが拭いの効力はそれぞれ全く違う物が出来ます。

焼き上がった超鋼合金と鉄肌。

超鋼合金の拭いです。この色を見た時点でダメなのは歴然。
以前青紙スーパーで作った拭いも確かこの色でしたか。
何せ鋼の知識無くやみくもに試しているだけなので、こういう失敗も多いのです。
以下青紙スーパー系ブログ
鋸刃 | 玉置美術刀剣研磨処|京都・左京区 (kyoto-katana.com)
みつからない | 玉置美術刀剣研磨処|京都・左京区 (kyoto-katana.com)
青スーを | 玉置美術刀剣研磨処|京都・左京区 (kyoto-katana.com)
青スーを鉄肌にする | 玉置美術刀剣研磨処|京都・左京区 (kyoto-katana.com)
低硬度の拭い | 玉置美術刀剣研磨処|京都・左京区 (kyoto-katana.com)
拭いの続き | 玉置美術刀剣研磨処|京都・左京区 (kyoto-katana.com)

今回期待の拭いです。
しばらく前に一度作ったが今一歩だった鉄肌の焼き方を変えました。
もしもこれがOKならば、拭いの良否は拭いの製作方法で決定される事になります。
二十数年前凄い拭いに出会い成分分析に出し衝撃を受けて以来、ずっと解決したかった問題です。
そんな凄い拭いを普段から普通に使っている研師が居るわけで、その差は大きいです。
しかし自分で解決して辿り着く面白さはありますし、芸人さんのエピソードトークではないですが、失敗の経験は宝です。



天然砥石比較 117〜129

No.117
No.118

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No.120
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No.122
No.123
No.124
No.125
No.126
No.127
No.128
No.129
(研ぎ汁画像は順不同)

20代の頃、二十数本同時に購入した物で、相岩谷だと思います。(菖蒲も混ざっているのかも知れません)
滋賀県高島市では、相岩谷と妙覚谷で砥石を産出していました(両山とも既に閉山)。
購入当時、相岩谷の採掘をされていた木村潔さんがご存命で、木村さんから色々教えて頂きながら選んだ事を覚えています。
妙覚谷は共栄さんが採掘販売をされていて、以前は在庫がまだ沢山ありましたが、数年前に聞いた話ではもうかなり減ったとか。
採掘されないのだから、当然減る一方です。
天然砥石比較 50〜59」の少し柔らかめの物が私には過去最良の刃艶でしたが、それを見つけた時は共栄さんの先代がご存命で、その時も色々お話を伺う事が出来ました。もう採掘されないという事はそういうお話も聞けなくなるわけです。

滋賀県高島市、相岩谷採掘場付近。