ハンズに行ってみた

本日オープン。
私、オープン初日に行くようなタイプではないのですが、ちょっと行ってみました。

ネット時代を表した感じでしょうか。
工具等充実させたところで、いまどき皆ネットで買っちゃいますから売れないんでしょうねぇ。
コンセプトはもっと他にあるようです。



5号短刀

先日の入札鑑定5号短刀、少し気になって調べてみた。

一の札の後に「慶長年紀がある」と聞いたので、康継に入れた。
刃縁がばさけないタイプの初代の刃に似ていたし、地肌が白かったので(康継の解説は地鉄が黒いとするのが殆どだが私には白いイメージが強い)。 しかし後から気になっていたのだが、康継の年紀入りの実物を見た事がない気がする。

そんな事も知らんかったのかと叱られそうな話だが、康継大鑑によると康継に年紀のあるものは極めて少なく、慶長十八年が一振り、十九年に数振りと元和五年一振りしか確認されていないそうだ。 昭和35年の古い本なので、その後の発見は有るかも知れないが、極めて少ない事に変わりは無いと思う。
私の満足しきった札などこんなものだ。

 



刀剣入札鑑定会

一号 刀か。
少し鎬高で少し細身。 匂い口しまり、直刃調。 全体的に映るが整った感じではない。 肌目に白い部分が目立つ。
室町前期から後期まで何処にでも当てはまりそうな出来だが、一見硬そうだが案外すんなりとナルまると思われる独特な帽子の匂い口に見覚えが有る。
吉井吉則と入札。

二号 脇指
鎬造。大きめ。中鋒少し延びる。
よく詰む。大変焼きが高く、間を詰めた互の目で刃中賑やか。 アブの目多数。 互の目の帽子。
本家ではないがこういう時は誰に入れたらよいのか・・。
播磨大掾忠國と入札。

三号 脇指
鎬造。造り込み尋常。
国助風だがカッチリした部分はほぼ無い。
肥前刀じゃないんだからこう言う出来も国助に入れるべきなのだろうか。
肥後守国康と入札。

四号 脇指
平身。幅広く重ね厚い。 詰む地鉄。 新々刀風の彫り。 少しだけ栗原信秀風の刃調で頭が美濃風に連続して尖る。焼き出す。 刃中に流れる働きが多い。
難しい。
直秀と入札。

五号 短刀
若干フクラ枯れぎみで姿が大変整う。
広めの樋中に素剣。 裏梵字など。
匂い口小錵。 越後守國儔風の刃だが造り込みはこちらだと思う。
平安城弘幸と入札。




イヤ
イヤ

四号は全くわからず・・。
一干子忠綱だと思うと言う話を聞いた。
そう聞いても新々刀から離れ辛いのだが多分そうなのだと思う。私の眼力不足。
一干子忠綱と入札。
五号、慶長年紀が有るそうだ。これで決まり。
初代康継と入札。





イヤ(江戸にて通り)

五号、満足しきった札だったのに・・。
相模守政常と入札。





一号 太刀 藤原吉則 永享三年八月日
二号 脇指 肥前国正永
三号 脇指 河内守国助(中河内)
四号 脇指 粟田口近江守忠綱(初代初期作)
五号 短刀 飛騨守藤原朝臣氏房作 慶長十年八月日

吉井吉則は特長的な茎重ね。
五号は氏房でしたか。慶長頃の作はなぜこうも魅力があるのでしょうか。氏房や大道など大好きです。
鑑賞品として又七の鐔を手に取らせて頂く事が出来ました。
大変重厚な雰囲気の名品です。
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妙覚山を試す

妙覚山、妙覚谷、高島、高島妙覚山など呼び方は色々あるようですが、滋賀県高島産の仕上げ砥です。
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だいたいいつもこの手の色か、さらに黄色味の強い石が多い。
刃物を研ぐ人に聞くと、軟らかい物から硬い物まで幅広くあるが、比較的軟らかめで安定した砥質の物が多く、初心者向けの砥石として大変人気のようです。
頻繁に見る砥石だが確かに筋の入った物はあまり見ない気がする。
”刀剣用砥石”と言う事で天然砥を探していたら2~4種程度の石にしか出会う事は無いが視野を広げると、ちょっと手が付けられないほど色々ある。
刀剣用砥石として代用出来る物もあればそれ以上のレベルで使える品もあると思う。
今回の高島はかなりドロ。しかし不思議と研げる。山の特性をつかむにはその山の多数の石に多数の刃物を当てなければならない。