原石は愛おしい

mizu
水木原の原石はかなり持っていたのですが、躊躇無くどんどん切り刻み、面積の広い板はもうこれ一つしかありません。
これで約12kg。
yagi
先日買った八木ノ嶋はみょうに愛おしく、まだ手付かずです。
普段なら平気で直射日光の当たる窓際に置いてたりするのですが、気になって日陰に避けました。
既に端の方は浮いて来てますし、今更気を使う様な物でもないのですが、何故か気になります。
もしも切る勇気が出たらまた切りましょう。 そして試してみましょう。
弾力があって研磨力が強い砥石だと思って居るわけでは無いんです。 ただただ、原石だと嬉しいだけです。



応永年紀の

nakago
切截された茎を複数頂戴した。
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蔵で発見したが怖いのでと寸刻みに切截したそうだ。
応永年紀の園城寺信国の茎もあった。
こう言う話はよく有るのだが、単純に、非常にもったいない。
「後にお金になるので」と言う理由でもなんでもよいのでとりあえず、登録証が無い場合は警察に持ち込んで発見届けの手続きを行ってもらいたい。



八木ノ嶋を

今日は砥石屋さんをハシゴ。
nakayama
中山のコッパ。
コッパといっても刀研師の言うコッパのイメージではなく、刃物砥石としてのコッパなので、キロ売りの品ではなく一つ一つに面が付いています。 いずれもよさそうな戸前。
oohira
大平内曇原石。 20キロ弱か。

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八木ノ嶋巣板原石(左)。
八木ノ嶋と言えば以前ブログに載せた事もある右の写真の様な縞摸様やカエルの足模様などの硬い石のイメージでしたが、こんな綺麗な石もあるんですね。
八木ノ嶋の綺麗なのが出たと聞いてはいたのですが、こんなに良さそうだとは思っていませんでした。
少々焼けが入ってしまっておりますが、あまりに魅力的で買ってしまいました。
きめ細かい砥当りに感じたのでちょっと使い方を検討しよう。



京都刀剣入札鑑定会

一号 刀

新刀。 二尺四~五寸ある。 重ね厚く先幅がしっかりしていて重量感がある。 踏ん張りが少なく元幅よりも先幅が広い錯覚を起す(もちろん計測すれば先幅の方が大分狭いのだが)。 新刀でこれだけ長いがまだ磨り上がって居るのか?
焼き幅広く錵付き複雑に乱れる。 鎬柾。
越中か出羽か迷う。  決め手が分からないので、越中守正俊と入札。

二号 刀

新刀。 板目流れ刃寄り目だって柾。 直刃或いは湾れに尖り互の目(頭はさまで尖らず)が規則的に。非常に明るい刃。
ちょっと分からないので後で。

三号 脇指

忠光。 鎬造り。直刃。棒樋に添樋。
長船忠光と入札。

四号 脇指

鎬造り脇指。詰む。箱乱れ矢筈交じり。
三代辺りの金道か兼若の二代辺りか迷う。
加州兼若と入札。

二号も兼若にしてみよう。
加州兼若と入札。

五号 短刀

両刃。長船祐定と入札。

同然
イヤ

イヤ

二号はまずい状況になった。 尖りの中に少し箱風の物も合ったので少々自信があったのだが。
ここまで整然とした刃が有るとは思えないが他が出ないので、伊賀守金道と入札。

四号、後代金道と書いたところで、「大阪やし国入りや」と言う声を聞いてしまう。
ん~。何号の事かは分からないが、4号しかないよなぁ・・。
忠行、宗重、貞則らを考えるも当たる気がせず。
いつも刃取る時に苦労する矢筈と同じ形なので越後守包貞と入札。

同然
イヤ


二号は京から西に行った人と教えて頂いた。
そう言えば地刃とも全くの典型。 播磨守輝廣と入札。

同然



一号 刀  出羽大掾藤原国路

二号 刀  芸州廣嶋住播磨守藤原輝廣 二ッ胴切断可為子孫之重器者也

三号 脇指 備州長船忠光作 永正十六年二月日

四号 脇指 越後守包貞

五号 短刀 備前国住長船祐定作之 天正十年八月日

 

二号播磨守輝廣、三札目でようやく当りをもらってから、以前支部会に出た輝廣にそっくりな地鉄である事に気が付いた。やはり輝廣はこの鉄なのだ。 以前出た輝廣の持ち主の方に「輝廣はやっぱりこの地鉄ですね、あの時の輝廣そっくりです!」と言いに行くと、「何言うてんねん、あれやんか、あれその物や!(笑)」と。 ありゃりゃそうでしたか、あれその物だったのですね。 全く気が付かず。 以前出た時は一の札で入れられたのですが、”見切った”などと思うのは100年早いですな。反省。
以前の鑑定 支部会員所蔵刀鑑賞会
kann