無題

お正月はちゃんと休む方が締りが有ってよい気がするのですが、何かと忙しく、今年は1日の夜から研磨を始めています。
気が付いたらもう11日ですか。信じられないほど早いですね。あぁ恐ろしい・・・。

先日出先にて、新発見の品で、最上作、平安時代、ほぼウブ茎在銘の太刀を拝見。
古研ぎで古鞘に古い鞘書。
傷気や繕いも無く、刀身の完存さ、出来の良さ等すべてに驚く。

京都と言う場所柄か、この手の新発見の品を拝見する事は多いです。
その昔は正直な所、羨ましく思った事もあったものですが、もうしばらく前から全く思わないですねぇ。
よく残ってたものだと素直に喜び一人で勝手に大満足です。
この手の新発見の品、良い状態で残る品ばかりではありません。これから先は忘れ去られる事なく大切に扱われる事を願います。
もの凄く貴重で価値の高い品なのに、どの時点で酷い扱いに変わってしまうのでしょうか。
色々な所に問題がありますね。



“Sword Oshigata Art”(刀絵図コンクール)

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしく御願い申し上げます。

昨年末にお知らせしておりました、“Sword Oshigata Art”についての詳細が発表されました。
日本美術刀剣保存協会が行っている「新作名刀展」「刀剣研磨・外装技術発表会」、日本刀文化振興協会が行っている「新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会」、これらはいずれも基本的に刀職技術者が出品する展覧会といってよいと思います。つまり本職の刀職が出品する展覧会です。
しかしこの度開設された“Sword Oshigata Art”(刀絵図コンクール)は日本刀文化振興協会が行う第7回「新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会」の中で開催されますが、刀文協HPの案内にもあります通り、「新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会」とは異なる手続き(出品申込書・出品票)で扱われます。 つまり、本職の刀職はもちろんですが、広く一般の方々にも門戸が開かれた部門であるわけです。
“Sword Oshigata Art”審査申し込みの詳細。

少し気になるのが「掛け軸表装かパネル表装が必要」と言うところでしょうか。
作品を軸装に出した事が無い方も居られるかと思いますが、一度ネットで検索してみてください。
軸装は、例えば”京都価格”などですと5万、10万と言うイメージがあったりします。しかし実際はシンプルな物でしたら数千円からあるんです。
こういうタイプでしたらお手軽感もありますね。私も過去にシンプルな物をたのんだ事がありますが、思いの他よい品が出来、大変満足しました。
”押形描き”の皆さん、“Sword Oshigata Art”にチャレンジしてみませんか?!

 



刀絵図のコンクールが!

日頃、押形刀絵図を描かれて居る方はおられますか~!
このブログでもよく記事にさせて頂きますが、私もずっと描いております。
そんな刀絵師に朗報です。
第7回「新作日本刀研磨外装刀職技術者展覧会」で特別公開部門として 「”Sword Oshigata Art” 部門」が新設されました!
出品の案内によると、茎はインク、石華墨、複写紙などいずれの使用も可です。刃文も毛筆硬筆いずれも可。
全身押形が必須です。
製作時期は今回に限り、過去10年以内の作品が認められるようです。
軸装かパネル表装にしなければならない”とありますので早めの準備が必要かと思います。
詳細はあらためてお知らせさせて頂きたいと思いますが、出品ご希望の方は日本刀文化振興協会にお問い合わせ下さい。
日本刀文化振興協会HP

刀の世界に”押形(刀絵図)”と言う物が有る事を多くの方に知って頂く大変すばらしい機会だと思います。
多数の出品が有る事を期待します!



12月日刀保京都府支部例会

京都府支部では12月の例会は、会員持ち寄りによる鑑賞会が恒例となっております。
今年も刀や小道具など、様々な御品を鑑賞させて頂く事が出来ました。
私もお預かりした御刀五振りを持参し、皆さんに鑑賞して頂きました。

菊御作
国広
景安
ノ定
包永

一号  太刀 銘 (菊紋)一 (菊御作) (重要美術品・特別重要刀剣)
二号   刀 銘  信濃守国広      (重要刀剣)
三号 小太刀 銘  景安   (古備前) (特別重要刀剣)
四号   刀 銘  和泉守兼定(ノサダ) (重要刀剣)
五号  太刀 銘  包永   (手掻)  (特別重要刀剣)

大変貴重な御品を支部鑑賞会のためにご提供下さり、誠にありがとうございました。
また、出品させて頂いた御品に対し、いつも大切に扱って下さる支部会員の皆様には本当に感謝致しております。ありがとうございました。