「”超絶技巧”の源流 刀装具」

IMG_8082
素敵な本が出ています。
「”超絶技巧”の源流 刀装具」内藤直子 著
近年、専門書ではない刀剣関連書籍が沢山出ました。初心者さん向けというか、今までの刀剣書籍とは違った視点で書かれた同じような本が多数。
それはそれで良かったのでしょうが、妙な事を書いてしまっている本も結構あったと思います。刀の専門家ではなく、分野違いの人が過去に書かれた物をダーッと集めて本にしてしまった感が否めない。。

「”超絶技巧”の源流 刀装具」、”専門家が書いているのに楽しい本”です。
前書きに「作品の鑑賞に心ときめかす初心者にとって、最初に必要なのは知識や情報ではなく、主観を導く「見方の指南」です」と書かれてありますが、正にこれですよね。刀装具を楽しむための見方の指南満載です。
刀身の鑑賞にもこれが必要だと思います。初心者でなくても正にこれが必要です。
何時代の何系列の何代目で誰のお抱えで・・・もいいですが、作品の良さの見方が分からないから凄い現代刀を凄いと気づけない人も多い。
この本は刀装具ですが、刀でもこんな本が出たら素晴らしいのに。
しかし!内藤先生にお聞きしましたところ、どなたかが出されるかも知れないそうで。出て欲しいなぁ。



押形の講習を

日曜に(平成29年11月26日)、 広島県の「ふくやま草戸千軒ミュージアム(広島県立歴史博物館)」で押形講習を行います。
当日受付も可能だそうです。お近くの方で押形にご興味がある方はいかがですか?
詳細は刀匠会HPをご覧ください。
全日本刀匠会



確認する

研磨を始めてしばらくの頃(10年とか15年程度)に捨てた考えや技術は沢山あるが、本当にそれでよかったのか、一つ一つ改めて検証した方がよい。
例えば内曇りなどもそうだが、久しぶりに昔使っていた石を使うと驚くほど良かったりする。
他にも以前の自分のやり方に驚く事はよくある。 だからといって今の方が技術が落ちているわけではないので気付いて良かったと受けとめる事にしている。



大太刀の全身押形を描く

IMG_8015
全長約四尺七寸五分の大太刀の全身押形を描き始める。
今回ばかりは描こうと思ってしまった事を後悔している。

IMG_8016
先日良い研ぎを見て通常より粒度を上げた拭いを作りたい思ったので新しい乳鉢と特大の乳棒を買った。
普通サイズの乳棒より楽に粒度を上げられる。
とりあえずあまり考えずに作ってみる。