全身押形を描く
室町時代、美濃物。直刃。
この工の最上の出来がこの刀ではなかろうかというレベルの品。本当に名刀。
在銘の鎌倉中期。
刃文が複雑過ぎて絵図にするには非常に難しい。
この手の出来は薄墨でサラサラと雰囲気を出す描き方がよいと思う。というか私にはそれしか出来ない。
濃く正確に描こうとすると必ず失敗すると思う。
応永短刀。昔から各書籍で見ていた有名な品。
解説から受ける印象よりも地鉄の良さが各段に素晴らしく驚く。
室町前期頃とされる短刀。茎、輪郭、護摩箸まで完了。
もう少し時代を上げたくなる雰囲気を持っている。南北末期から応永の印象。
所謂本国物ではないが、もしも自分が持つならば、備前、山城、相模などの名短刀よりもこの短刀を選ぶ。
郷土刀とはそういう物で、刀はおもしろい。
ずっと続けていると、興味を持ってくださる方も現れるもので、先日NHKさんに押形制作の取材をして頂いた。
刃艶づくりなど
全日本刀匠会さんのHPからアクリル刀掛けを購入。
展覧会などアクリル刀掛けが使われる場は大変増えている。
サイズは短刀二種、脇差二種、刀三種と豊富。
刃艶を作る。
18,19歳から20代前半頃はコンクリートブロックに金剛砂をのせて摺るというとんでもなく非効率な作業をしていた。
切る方法を教わってからは当時の10倍ほどの作業効率で、磨って捨てる分も5~10分の一に減っていると思う。