タイトルなし

昨日は新刀名工の作を拝見。
私の好きな新刀鍛冶ランキングのかなり上位の人なのですが、さすがに尋常ならざる刃です。
地はもう少し手が掛かっていればまた違った物になるでしょうか。
その後、末備前数打物を拝見。 
現在の造り込みは先天的ではない。
これを元に戻すには全てのバランスに対しかなり敏感に接しなければ野暮天となる。
またその後、新作刀脇指を拝見。
研ぎ手の苦労と真剣さが見えました。 
本日は本国来物在銘太刀を拝見。
長寸堂々。 頗る古調。 入札鑑定に出たら綾小路に入れます。
相州最上作拝見。 
すごい。
倉庫の砥石を出しに行き、忘れていた原版を発見。
大分以前、大変お世話になっている方から頂いたものです。

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両方とも大体ですが32×17×6ほどの大きさ。
どの山のどの層の石でしょうか?!
もしもお分かりの方おられましたらご教授頂けましたら幸いです。
刀研師は一部の方を除いて天然砥の知識は案外無いものでして、刃物研ぎの方や天然砥収集家の方々の方が詳しいものです。

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所謂並砥とされる合せ砥の一種でしょうか・・・? あと色物とされる石と・・。

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割ろうかと思ったのですが、大きく綺麗ですしもったいないですねぇ。
香炉の台とかにだめでしょうか。   



硬い刃に軟らかい艶

硬い刀には軟らかい石を、軟らかい刀には硬い石をと言う事は研磨の基本です。
しかしそれも度が過ぎるとダメな訳で、極端に硬い鉄や極端に軟らかい砥石はどうにもならない事も。
最近かなり硬い刀が有り、普通の刃艶では全く効いてくれなかったのですが、少し前に入手していた木っ端で対応する事が出来ました。
しかしこの木っ端、普通の刀に使うとズルズルドロドロで全くダメだったんです。
刃を白くはするのですが、どよよ~んと重い白さになってしまい、こういう石は刃縁をぼかす事が出来ません。
ですので出番が来る事は絶対無いと思っていたのですが・・。
こう言う砥石は珍しいんです。
普通の刀にずるずるべったんの石は硬い刀にも力が無い物なのですが、ちょっと特殊な砥質を感じました。
またこう言う刀に出会う事もあるでしょうし早速注文注文。



清麿、助廣、包貞、助隆、薩摩刀、古波平、左文字・・・

本日はリンクをして頂いておりますこだわり大工さんにお声掛け頂きおいしいお料理をいただきました。
宗昌親刀匠が京都に来られた時はこだわり大工さんに立ち寄られるのですが、度々その場に呼んでいただきます。
今日も本当にさまざまなお話をお聞きしました。
清麿、助廣の事は当然ですが、そのもっと深い所まで・・。
宗先生は特に冶金を専門的研究して来られた方ですので、私はさっぱり分からない事が多いのですが、それでも分かり易く教えてくださいます。
確かちょっと前にも書きましたが、やはり刀鍛冶は時間がいくら有っても足りないのだろうなと感じました。



すぐ

今日は朝から名古屋。
よく行きますがいつも目的地のみしか行かず。
どこに行っても割りとこんな感じです。 
ほんとは色々プラプラと行きたい人なんですが時間も無いのでしょうがない。
帰宅後は磨き仕事。 
研磨の世界に入って確かもう20年近くになろうかと言うところですが、やっとほぼ全くとっつかない針掛け方が分かったかもしれないと最近思う。 もう少し質の違う鎬地も試さないと分からないが。 全部に対応出来るかどうか。