なにかと

毎日なにかと忙しくさせて頂いております。
本日は昭和刀短刀を地引、地艶~拭い。
戦中の作。 相州伝(この人の作刀については伝法を言ってはいけないのか・・?! 少々私の知識不足。しかしこの作刀は左文字を意識して居ると思うのだが・・。 同じ作で明らかに則重に私淑した短刀も控える)。
数ヶ月前研磨させて頂いた新作相伝短刀に酷似する地鉄。
新作相伝短刀では全ての手法を試す事が出来なかったがこの昭和刀の研磨により、新作相伝短刀の研磨手法の選択が正しかった事が確認出来た。
明日内曇に戻り仕上げなおし。
刀身は極々極々極々少量ですが余計に減ってしまう事に成ります。
しかしなおざりな研磨で終えるより、このリスクを背負う方が必ず大切にして頂けるでしょう。
んん・・やはり打粉は悪ですな・・・。 



押形を

夏休みの自由研究に押形を。
調べる内容を広く深くして行けばこの手は六年間使えるなぁ…

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今日も試す

先日の内曇、また別の石を今日も試す。
昨日ダメだった石と同じ手と思われる物が幾つか有った。 
当然研磨力ゼロ。
しかし砥石は形や厚さ、筋、傷の有無により値段が決まる傾向にありますので成形して販売されると普通に5万、10万、20万と言う様な値段が付きます。
そして、この様な石しか使った事が無い人も多いため、「こういうもんだ」と思って、良い石を知らないまま使い続けてしまいます。 
良石に行き着くには執念が要る。
10年ほど前に刃艶にした事が有る手の石に当った。
刃艶としては全くダメでしたが刃引きには使えなくもないようだ。
巣板(刀研師が言うところの)が入っていた。
まずまず使えそう。 曇りよりよほどましなのが悲しい。
絶対良いと思っていたが荒くてアウトだった石。
この荒さは刃艶には良いはずだと思っていましたが、やはり使える。
頗る速い。 



お盆です

少し帰省してました。
実家にて花火など。

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今日は仕事。
内曇などを。
先日切った砥石のうち7本を試す。
絶対良いと思っていた石が荒く、アウト。 これは信じたくないのでまた別の刀で試そう。
二本は薄いし形は悪いが多少の研磨力は持っている。
一本は主力として使えそう。これは誠にありがたい。
残りは笑ってしまうくらい研磨力ゼロ。 いずれもカラスなのでこれは予想していたがそれにしても酷い砥石。
先日の作業では内曇で刃艶も作ったのですが、刃艶としてまともな物はほぼゼロでしょう。
どれも柔らかくてダメ。 
最近ちゃんと硬い刃艶用内曇に出会う事が激減した。
8月16日、京都は五山の送り火。
徒歩で子供達を連れて行く気力は無かったので車で少しだけ出かける・・・。(ご先祖さまを送る気持ちが緩くてすみません)

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妙、法、大、左大文字が見えました。
それにしても、どの文字も年々見る事が難くなって行く・・・。
京都にマンションはいらんね。
しかし京都のマンションは「送り火が何個見える」と言うのを売りにすると断然売れるのです・・・。
全部見えるマンションが欲しい・・。
そりゃまぁそうなります。 
私も欲しい。