タイトルなし

長期間家から一歩も外に出なかったり、数日間一切誰とも話さなかったり、こう言う事は頻繁に有ります。
そんな私ですが今月は沢山移動した。
今まで様々な業種の大勢の人から「しゃべりにくい」と言われた経験がありますが、これはもう仕方ないです。
出来ればなおしたいのですが、そう言う才能はないのです。 残念。
研修で宮入小左衛門行平先生の鍛刀場へ。

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場内の空気を携帯写真で表現するのは無理ですが、なんなんでしょうかこの空気感は・・・。
私の知る範囲で言うと古刹。
しかし、ただの観光地となった古刹じゃないです。
私には火と闇と音と匂いと人と、そのくらいしか書き出せませんがそんな浅いものではありません。
 



今日も天然仕上砥

天然砥石とは誠に不思議なものです。
ずっと信じて来た事など簡単に覆してくれます。
「硬い石の面を丸くし、肌を引き出す」という様な誰でも行った事が有る基本的研磨法について、「考えを180度変えろ」と”砥石”に言われた場合、大変困る。
「軟らかい質の石を完全に平らな砥面で引くのじゃバカ者!」って。
「はいはいすみませんねぇ」と従うしか無いですね。 
何せ数億年掛けて完成した大先輩なのですから。
天然砥様に抵抗しようなんてぇのが間違いで、こちらが合わせるしかないんですね。
刀鍛冶の作った難しい物に、これまた難しい砥石を合わせてあげるには、かなり柔軟な考えが必要です。