新年入札鑑定会

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今朝の京都は雪。
娘と気持ち悪い雪だるまを作った。

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新年の鑑定会は恒例の一本入札、そして宴会。
”おまけ”で3つ書いても良いと言う事で、頭をしぼって3つ書きます。
一号 刀
刃中に錵が美しく、地景と杢が凄い。 少し細目で手持ちの軽い刀。
親國か真改初期です。 それにしても良い刀。 
同然ではなく「当たり」にしないといけないので、親國貞、井上真改と入札。
他は全く思いつかないが、この刃の良さはこの人なども有りでしょうか。 手掻包国(駿府)と入札。
二号 刀
細めで少しだけ鎬が高い。 小さめの鋒。 白け、末の地鉄。 かなり絞まる細めの直刃。
少し大丸気味で浅い返りの帽子。
西しか思いうかばない・・。 西で三本入れるとなると金剛兵衛を外し、延寿や波平を含んで来るが、時代が足りない。 ので分散させる。
筑紫了戒、末手掻包真、貝三原正興と入札。
三号 脇指
反りの有る平身で長い。 一尺五寸ほどでしょうか。 珍しい長さですが、地刃は肥前。
傍に分散しても良いが当りを取りに本家で3本。
武蔵大掾忠廣、近江大掾忠廣、陸奥守忠吉と入札。  
四号 脇指
鎬造り。 幅広めで鋒延びる。 草倶利伽羅と三鈷剣を表裏に。
美濃刃。 柾強い。
越中以外思いうかばないが、万一本国の場合、新刀に見える美濃古刀と兄弟を加え入札。
越中守正俊、和泉守兼定、伊賀守金道と入札。
五号 短刀
重ね厚く小さい。中直に棒映り。帽子深い。
おそらく茎が長く上身が短い中末期。 って誰がいましたか・・。 
疲れてしまったので同然を取りに。
長船勝光、祐定、南都金房政真と入札。(銘鑑を見ると、金房で「政真」はおりませんでした。正真ならいます)
井上真改 当り
貝三原   通り
近江大掾 当り
越中    当り
勝光    同然
二号は永享の吉井吉則でした。 吉井の完全な直刃は一回では難しいです。判者さんのトラップに掛かってしまいました。 
吉井特有の茎形状で魅力を感じます。

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そして新年の宴会。
その後、大変お世話になっている支部の先輩に上七軒へ連れて行って頂きました。 本当の京都を堪能出来る上品な風情。
ありがとうございました!!
しかし自分で行けるようになるにはもっと修行が必要です・・。
帰ると大分雪が解けていました。 明朝の道路はつるつるでしょう。

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