芹沢鴨
以前、幕末当時京都東町奉行所の役人であった家から出た刀(10振り)の研磨依頼がありました。
発見時、鍵の壊れた古い刀箪笥に眠っており鍵を壊して取り出したそうです。
その中に、家紋を揃えた大小と短刀が有りました。 紋は丸に扇。
同時に陣笠も発見されており、その紋も同じ丸に扇です。
しかしこの家紋は発見宅の紋では無いとの事。
大小の中身は中河内と親国貞。 その他に井上真改(国貞銘)、出羽大掾国路、古入道国光などいずれも大変良い物で、
上身もですが特に茎の保存状態の良さに驚いた事を覚えています。
(確か一振りの大刀に換え鞘が三本付いて居た物もありました。TPOに合わせて換えたのでしょうか。その他小道具良品多数)
その後、現所持者が「幕末当時町奉行関係者が持てる刀ではない」と考え、幕末史研究専門の博物館である霊山歴史館の木村幸彦先生に調査を依頼したそうです。
私は幕末史などには全く疎く”にわか新撰組ファン”程度なので詳しくは分かりませんが調査の結果、新撰組の芹沢鴨の佩刀で有った可能性があるそうです。
(現所持者や木村先生の調査によると、東町奉行所が芹沢暗殺現場に逸早く到着して居るそうで、その現場から証拠物として持ち帰った刀が今回発見されるまでその家に伝わった可能性があると言う事のようです)
前振りが長くなりましたが、その刀を現在所持されて居る方が、芹沢鴨について世にあまり知られていない史実(家紋や佩刀の事、その他なんでも)などご存知の方が居られましたら是非情報をご提供頂きたいとの事です。
情報をお持ちの方居られましたら当HPよりメールを頂けましたら幸いです。
因みに芹沢暗殺は旧暦ですが9月16日(説)だそうです。