平成23年7月17日 入札鑑定
京都支部入札鑑定会、本日は本部からです。
祇園祭山鉾巡行と日程が重なっておりますので京都市内は大混雑です。
鑑定会々場最寄の地下鉄四条烏丸駅ももの凄い人です。
地上に出るとちょうど鉾の辻回しの最中でしばらく見入ってしまいました。
鉾も停まって居る時はただただ雅なものなのですが、巡行中はそれに迫力が加わりますのでなかなか良いものです。
鑑定会々場は毎回京都私学会館ですが、室町通り沿いにあり、鶏鉾と白楽天山がある通りです。
私はあまり知らない激しいお囃子の真っ最中でこれまたずっと聞き入ってしまいました。
祇園祭は一ヶ月間ほどある長いお祭りですが、いつかゆっくりと楽しんでみたいです。
さてさてすっかり遅くなってしまいましたが鑑定会場へ・・。
入札鑑定
遅く行ったので皆さんあまり並んでいません。
5号刀の前に立つ。
そこから1,2,3,4を見渡す。
ん~、5号以外多分全部分かった気がする。 来国俊、応永信国、無名青江、長谷部国重。
5号、刀
大坂。 匂口の芯が弱く(自分の尺度で)地に少し散る。 助直。
残りも一応数秒見る。
1号は思ったより古調で、来国行に考えをかえる。
3号は大磨上無銘でしょうが一応個銘を入れる事にして、貞次(入札時、時代を聞かれ南北とお答えした)。
同然
当
当同然
当
当
一号 太刀 来国俊 元亨元年十二月日(重要美術品)
二号 脇指 信国 (重要刀剣)
三号 刀 無名青江
四号 脇指 長谷部国重 (重要刀剣)
五号 刀 津田近江守助直 (重要刀剣)
元禄二歳二月日
以地鉄颪作之(じてつおろしをもってこれをつくる)
一号 京反り太刀。 小さく詰まる鋒。 下が古調な小乱れ上に行き広直刃調で細かく乱れる。
二号 いつもの2,1,2,1の互の目。矢筈風になる。
三号 大鋒青江帽子、働く直刃、地斑映りが段になる。
四号 重ね薄、いつもの荒びた鉄、錵直刃。