研磨工程を ⑩

拭いが入りました。
刀歴が長い方はそうでも無いのかも知れませんが、ネット上などでは「差込研ぎ」がもてはやされると言いますか、「鉄肌拭い」や「刃取り」を軽視する傾向が有る気がしてなりません。
最近はネット上でそう言う発言が有ると一般にも広がってしまう世の中ですので、拭いや刃取りの奥深さをお伝え出来ないものかと思うのですが・・・。  
私などが書くのはおこがましいとも思うのですが、一応ネット世代でもありますので同世代やもっと若い方々にお伝え出来る事も有るかと思います。  
出来れば今後その事にも少し触れてみたいとおもいます。
そうそう、先ほど私もよく利用する「ウィキペディア」で”差込研ぎ”を見てみましたら、ヘンテコな事が書かれていて驚きました。

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※艶入れ以降の画像はデジタル画像の性質上、刀身の実物よりも肌の出方が強く見えたり肉眼では全く確認出来ない色ムラが強調されたりと、画像としては課題の残る物です。  それらを解決するには部分画像を使用すれば済むのですが、工程の紹介と言う意味であえて刀身全体画像を使用致します。

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