21年9月13日 京都支部入札鑑定会

一号 刀
  
 二尺四寸ほどでしょうか。
心持ち反り深め。 身幅広めで重ね厚く、中切っ先少し延びごころ。
先の下がる棒樋。
肌流れ、立ち気味でかなり白ける。
刃は潤み、崩れなど目立ち総体に焼きが低い。
大きく焼落とし。
帽子は裏が延寿っぽく表は確認出来ず。
 平長盛と入札。
二号 太刀
 重美とだそうです。
定寸(じょうすん)ほど。 腰反りぎみで小さい切っ先で良い姿。
肌はかなり沈んでいますが、荒れなどは無く整って少し柾気有り。
淡く映り。
小沸出気の直ぐ調の刃で、所々沸が凝って尖りや互の目が交じり、飛び焼に成る部分もあり。
帽子沸え火炎風。深めに焼下げ。
 重美と聞いてしまったのでかなり迷います。
本国物では無いでしょう。 刃の沸え方や少し飛び焼きに成る所などが石州直綱とつながる雰囲気ですが、少し大人し過ぎる刃文です。 優しめの姿も気に成ります。 
清綱って重美何振りくらいあったかなぁ・・・。
 二王清綱に入札。
三号 太刀
 
 定寸弱か。 反り深め。 小切っ先ぎみ。 少し細身。鎬高めで重ね薄い。
板目大変よく目立ち、肌立つ部分も多い。 平地真ん中より少し刃寄りから鎬方向へ映る。
直刃。刃肌がかなり目立ち、染みる部分が多い。 帽子フクラに添い、先掃きかけ。
 わぁ迷います。 染みながらも沸えて明るい刃で、刃肌が沸粒で構成されて居て輝いています。
肌立つも嫌味が無い。
考え疲れてしまいました・・・。
 雲生に入札。
四号 刀
 二尺ほどか。 
広直刃。 刃中寂しい。 板目肌立ち気味。
 長船祐定(彦兵衛)と入札。
五号 短刀
 冠落し。 小さめ。 柾。
 新々刀で柾目で小さめと言うと何があるのでしょうか・・・。
 市毛徳鄰と入札。
 準然
 イヤ
 イヤ
 然
 準然
二号、山陽道でイヤでしたが、やはり姿の点で気になり直綱には入れられません。
古入道で重美が有ったかどうか忘れましたが、古入道国光で入札。
三号、この刃の良さから古備前や古青江も考えますが、どうにも違います。
名品刀絵圖聚成に龍門延吉の地肌の写真が載っているのですが(刀美名刀鑑賞にも載ってたような気が・・)、あの肌とどうしても重なります。 でも刃は大和じゃないけどなぁ・・。 もう疲れたので、龍門延吉に入札。
 準然
 準然
 イヤ
 然
 準然
わぁ、今日はおまけばっかり(^-^;
三号、肌物と言うつながりだけですが、実阿に入札。
提出しましたが、札を見て「もう一回入札してみっ」っと返して下さいました(^-^;
ん~~、違うけど考え方の方向が有って来たよと言う事だと捉えます。
まさか違うとは思うけどと、則重に入札。
 準然
 準然
 然
 然
 準然
一号 刀  源盛房作
        二月一日
二号 太刀 桃川長吉(重要美術品)
三号 太刀 無銘 古伯耆有綱(重要刀剣)
四号 刀   忠光
五号 短刀 月山貞一造
         明治二年夏  
二号桃川長吉ですが、頻繁に本で見るあの太刀の現物です。 こんなに良い茎味だったのですね!本ではもっとヘタってしまったタガネに見えるのですが太く鮮明な銘が残っております。
三号ですが、古伯耆を忘れておりました(^-^; 良い太刀です。
則重は古伯耆の肌の雰囲気を狙っていたとも考えられると言う事でおまけ然と言う事です。

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