柾目に丁子

そういえば、先日の鑑定刀5号、完全な柾目に派手な丁子刃。
普通なら柾肌に刃文が引っ張られ、匂い口が柾目で切られ食い違いの働きが現れたり、砂流し状になるなどの現象が起こるところですが、その様な箇所は一切なく、刃中に柾状の匂いの筋が見て取れる箇所が僅かにあるだけでした。
研ぎの影響もありますがかなり強く現れる柾肌に、破綻の無い丁子刃。現代の目線での好みや良否は別にして、当時はかなり斬新なものだったと思います。

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刃艶をつくる