刃切れ

昔は刃切れを気にしなかった説もやはり問題ありかと思います。
刀を使用した際一撃で折れたり、或いは何度かの使用で突然折れる場合は別ですが、何度も使用し段階的に傷んで行きやがて折れる場合、まず最初に起こる現象が、曲がり、うつむき、刃切れ、このどれかです。この事は荒試しの結果などに記されています。
損傷の第一段階を既に過ぎている刀を普通は嫌いますよね。。(ここで言っている刃切れは後天的なケースです。焼き入れで生じる刃切れとはまた別です)ただ、刃切れがあるだけで全てが完全否定されるのを非常に惜しく感じる事がありますし、何らかの救済的考え方があっても良いですね。
以前は保存審査基準に「刃切れのある物は不合格とする」との一文があったはずですが、今はありません。
今後は考え方も変わって行くのでしょうか。

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