また研ぎの話ですが
ホームページをやっておりますと、研磨に御興味を持たれない方が多い事はよく分かるのですが、そこをあえてまた研磨の話で・・。
昨日書いた上手な研ぎを今日も見た。
この手の研ぎを過去に見たと書きましたが、同じ研ぎかは不明ですが、何度か近い物を見た事が有る。
文殊包守(10年ほど前)、銘は失念しましたが在銘男薙刀(15年ほど前)、無名脇指で宇多の極め(7年ほど前)。
おそらくいずれも関西の研ぎ。
10~20年以上前の研磨コンクールのレベルは非常に高かったのだと感じます。
しかしそこに出してこない凄腕の研師が居た・・。
今月初めに30代前半研師の研ぎを拝見した。
こういう仕事が出来る若手研師が生まれて居るのです。
何分も何分も粗探しをしようとしたが見つけられず・・。(あえて言えばまじめ過ぎる研ぎとでも言うのでしょうか・・・。批評出来る立場ではありませんが私の感想です。)
こういう仕事はそうそう無いですよ・・。 昨日今日と見た研ぎでも良い所を見ず粗探しをすればいくらでもありますから。
研師が粗を見つけられない仕事。
どれだけ時間が掛かり、どれだけ気持ちが入って居るか・・・・・・・。
同業とはこういうものです。
粗探しから入るのが研師の悪い癖です。
それでも悪い所を見つけられないのですから若手地方研師にも凄い人が居るのです。
自分の仕事を粗探しから入る研師に見られたらどうするか・・・。
これがまた難しい(笑)
精進精進。