刀は重い

先日、樋の無い居合刀に樋を掻きました。
とにかく軽くしたいと言う事で深めで広めの棒樋と広めの腰樋をお願いする。
少し小さめの刀身でも有りましたし、頑張っても105グラムほどしか減らないと言う事で帰って来ました。
この辺がせいぜいなんです。
本日は研ぎ場にて古名刀を拝見。
とにかく減っていない。 重いです。 鎌倉時代・南北朝時代の刀は重いです。
この後、100年でも200年でも一切研がず保存すべきではないか・・と思いました。 私的感情ですが。
古刀は軽いと言われますが、例えば「新刀はよく詰んで密度の高い鉄で、古刀は肌が粗くてすき間が多い、故に軽い」と言う様な考えが元に成っているとすれば、全くの間違いです。
上の樋の話でも分かる様に肌のすき間程度の重さは普通の人間では感じ取れないでしょう。
反りや重心の事を指し古刀は軽い説を言うのは有りなのかも知れないが、私が知って居る鎌倉時代の健全な刀は皆一様に重い。 
私は刀を前に構えて持つ事がないからでしょうか。 
居合い経験がないので微妙な違いが分からないのでしょうか・・・。

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