硬い末古刀

硬い末古刀の仕上げ。
とにかくひたすら硬く、内曇りが効きづらい。
こういう刀は地肌が良く出る事が多く、今回も細かく地沸が付き、シャキッと簡単に晴れる。
ただ刃艶が効かないのでよく選ばなければならず。刃文もとりとめのないもので、どう拾っても美濃新刀のようになり、いかん。(美濃新刀が悪いということではなく)
少し前にも同様に硬い刀の事を書いた気がして検索したら1月ですか。7月くらいかと思っていたら。。時間間隔がバグっています。
諸々 | 玉置美術刀剣研磨処|京都・左京区 (kyoto-katana.com)
↑ここにも書きましたが、今回も砥当たりだけじゃなく、持って硬い刀。

眠い刀を「物ぎれしそうな」と表現する場面に度々でくわしますが実際どうなんでしょうか。
眠い刀で畳表を切ろうとした人を二人知っていますが、どちらの刀も全く切れずでした。切断出来ず途中で止まります。
重さ尋常、刃は普通についていますし、平肉も普通か少し無いくらいです。なので形状や研ぎの問題ではなく、おそらく刀の硬度の問題なのでしょう。
もちろん切断できれば良いわけではなく、折れない事の方が重要なのかもですが。



前の記事

古い差し込み研ぎを拝見2

次の記事

破天荒女